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「松本〜」
『はい？』
部屋について、荷物を整理していたら、
城島先生が訪ねてきた。
「買い出し頼んでい？」
『何をどこに買いに行くんでしょうか』
「車は出すから、これ買ってきて」
先生に渡されたメモ書きには、
うちのクラスメイトの飲み物、とだけ。
確かに、大体みんなの好みは分かるけど...、
「余りでアイス買っていいから」
『分かりました』
「下に車出しとくから」
『はーい』
何かひっかかったけど
城島先生のニュアンスはいつもいい加減だし。
あんなに、ちょっとだけ出かけてくるって言って、
エントランスに出た。
まだまだ自由時間、
一番初めのイベントまで、あと2時間くらい。
潮の香りがした。
目を閉じると、
「何してんの？」
『っあ、』
前方から先生の声。
目を開けた。
「ほら、」
『？』
「行くんだろ、買い物」
『え？』
さっきの、違和感はこれだったのか、
いつもだったら、城島先生は、
「今度こそ隣〜」
とか、助手席にのれって強要してくるもん。
誘導されるがまま、
車に乗せられて。
避けていたから、会話がない。
「機嫌治った？」
『ん？』
「朝会った時、珍しく執事振り回してたじゃん」
そうだ、先生と、キスをする夢を見たから、
ここに来たくなかったんだ。
だけど、それ以上に、
一緒にいるこの空間は、心地よくて。
『寝たら治りました』
「ほんと？よかった」
バックミラーを見ても、やっぱり先生の顔はよく見えない。
「あ、」
『雨、』
もう、5月も終わるから、
そろそろ梅雨が来る。
フロントガラスに、
ぽつぽつと落ちていた雨粒は、
数秒も立たないうちに、
その形を認識できなくなった。
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あきんこ(プロフ) - ゆかりさん» 先生照れちゃいますよ(笑)いつも見ていただいて嬉しい限りです。 (2018年9月12日 17時) (
レス) id: 11450d0470 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり - 櫻井先生大好きです (2018年9月12日 10時) (レス) id: 8447f08366 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あきんこ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=akinko0125
作成日時：2018年9月5日 19時
