10 腕の中 ページ11
「A?どうしたの？」
『お腹痛い...』
「あれか...」
『うん...』
机に、突っ伏す。
なんて憂鬱なんだろう、
おまけに今日は、あんまり好きじゃない数学。
「そういえば、数学って櫻井先生なんだってね」
『数学嫌い...』
「(苦笑)」
ギリギリまでやらないとお兄ちゃんがうるさいから頑張るけどさぁ...
「ねぇ、聞いた？」
「今のでしょ？絶対嫌味だよね」
他のクラスの子が、廊下でそう言ったのが聞こえた。
ぼーっとした頭で思い当たったのは、私。
「何？勉強できないからってうちのクラスの子にケチつけるつもり？」
それを聞いた、私のクラスメイトが反発。
教室の入り口で言い争いになった。
「思ったことをそのまま言っただけなんだけど」
「そう思うこと自体努力してない証拠でしょ？Aはすごい努力してんのに！」
「はぁ？私が努力してないっていうの？」
「そういう事ですけど」
感覚的に、まずいと思って、
「A？」
ふらつく体を何とか歩かせて、
「そういう事って何！」
「努力してないってことよ」
意味わかんない！、ってどつく気満々で体当たりしてきたこの前に立ったら、
「A！」
思いっきり、ドアに体がぶつかった。
頭、思いっきり打った( ；∀；)痛い...。
「A大丈夫？」
「自分が勝手に飛び込んできたのがいけないでしょ、」
「はぁ？カッとして手を出してきたんじゃない！」
「元はといえば、その子が嫌味を言うから」
「嫌味なんかじゃないんだって！」
頭上で繰り広げられる戦い。
これじゃ埒が明かないから、
ドアに捕まりながら、立ち上がる。
『ごめんなさい、私の発言で気に障ることがあったのなら謝ります』
「A、こんな子に謝る必要なんてないよ」
『いいえ、誤解を招いてしまって本当に、ごめんなさい』
ゆっくりと頭を下げた。
「なんか、興ざめだし」
絡んできた女の子たちが立ち去って、頭をあげたら、
『う、』
立ち眩みで、視界がぐらぐらする、
なんも、見えない。
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あきんこ(プロフ) - ゆかりさん» 先生照れちゃいますよ(笑)いつも見ていただいて嬉しい限りです。 (2018年9月12日 17時) (
レス) id: 11450d0470 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり - 櫻井先生大好きです (2018年9月12日 10時) (レス) id: 8447f08366 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あきんこ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=akinko0125
作成日時：2018年9月5日 19時
