41話 想い ページ2
L「っと、いきなり殴りかからないで下さいよ。
ビックリします」
「…その顔で驚いてんの？」
Aの拳は、Lに当たらなかった。
攻撃を華麗に避けたLの表情は相変わらず、変わらない。そんなLが気に食わず、Aは目を細める。
L「なんですか急に」
「いや？私のことが好きなアンタを、正常に戻してあげようと思ってさぁ…」
L「正常？」
「アンタは、運命の番という契りに縛られている」
そうキッパリと答えるAに、Lはピクリと眉を動かした。
Aは、言葉を続ける。
「運命の番なんて目障りなの。
もしアンタが、今後も私と関わろうとするなら、その恋をどうにかしないとって思ってね？」
L「…いくら殴ろうが無駄ですよ。私は心底、貴方に惚れているので。好きじゃだめなんですか」
愛を囁かれても何も響かない。逆効果である。
Aは更に、Lが嫌いになり、殺したくなる衝動に駆られるだけだ。
好き、などと、軽々しく言ってくるなんて
「…嫌いだ、ほんとに」
L「そう、聞こうと思っていたんです。なぜ私をそんなに嫌うんですか？」
「何回も言ってるでしょ。運命の番だから」
"L"だからという理由もあるが、運命の番を理由にした途端、Lは距離をジリジリと詰めてくる。
自分への執着がすごい事は分かった。
Aがどれだけ"嫌い"と言っても、この男は諦めるつもりはないらしい。
「…アンタが私のことを好きになったのって、運命の番だからでしょ？
じゃあもし、私が運命の番じゃなくて別の人が運命の番なら、その人を好きになった訳だ。
私じゃなくても、運命の番だったのなら、誰でもいいって訳だ」
そう、だから気に食わないんだ。
L「うーん、そう言われると何も言い返せませんねぇ」
「ふん！ほーらみろ！」
L「でも、私はAさんの中身も好きですよ？
ツンツンした態度や、負けず嫌いなところとか、私を殴って来ようとするところも」
「きもいきもいきもいきもい！！運命の番だから、相手の全てが好きになってるだけなんじゃないの！？」
なぜそんな事を恥ずかしげもなく言えるのか、とAは鋭い目付きでLを睨む。
自分の性格を褒めてくるこの男は、頭が可笑しい。
こんなワガママな女を、本当に好きになってくれる男など、居ないというのに。
「アンタの感情は偽りなの！そんなのいらない！アンタなんて嫌いよ！」
L「でもそれだと、運命の番だから私のことが嫌い、という意味になりますよ？」
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みう(プロフ) - 展示会で再熱してあっきーさんの小説に辿り着きました！すごく面白くて一気読みしてしまいました！更新停止めちゃくちゃ悲しいです…。更新待ってます〜！！！ (4月12日 22時) (
レス) id: b8e8982ec1 (このIDを非表示/違反報告)
七海(プロフ) - コメント失礼します。とても面白いですね！ちょうどいい所で更新停止だったので、ちょっと悲しかったです！是非また更新してください😊🙌 (1月17日 7時) (レス) @page5 id: eab06e0c82 (このIDを非表示/違反報告)
神庭凛(プロフ) - めちゃくちゃ好きです！！！こんな素晴らしい作品を綴って下さりありがとうございます！デスノート夢で一番好きです！！キラが月じゃないっていうのが新すぎて衝撃でした…！！貴方様が筆を折らないのならもう永遠に更新停止で良いですそれぐらい満足しちゃいました…！ (2023年4月16日 2時) (レス) @page5 id: b50ad34c18 (このIDを非表示/違反報告)
モモ(プロフ) - 更新今でも待ってます (2022年12月22日 23時) (レス) id: 1a4b6b5d80 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - めちゃめちゃ好きです！続きまってます！ (2021年7月19日 16時) (レス) id: 4e04052b96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あっきー | 作成日時：2019年5月6日 21時
