透明な影と。【斉藤壮馬】

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その言葉に、耳を疑った。



　






　


　

壮「もう、終わり・・・・・・・？」

「・・・」
　




　




光ちゃんは、ただ、小さくうなずくだけ。


　





　




　







壮「待って・・・そんなの、納得できない！！！」

「・・・私も、こんな風になるなんて・・・」

壮「・・・ごめん、俺、我が儘言った・・・」

「・・・嬉しいです。」



　



　



　


　


　

生を感じさせないほど、真っ白な頬と


薄く淡いピンク色の唇、


真っ直ぐな黒い瞳。
　



　



　


　




　


彼女は、今まで見た中で、一番悲しそうな笑顔を浮かべた。







　






　

「・・・終わりなんです、もう・・・」

壮「なにそれ、そんなのまるで・・・・今すぐ、消えちゃうみたいじゃん・・・。」

「・・・・はい。」


　






俯いた俺の視界に映った彼女の足が、


　


だんだんと白く、薄くなっていく。


　



　



　


　

　

　


壮「待って・・・・俺、光ちゃんが・・・！！！」

「・・・短い間でしたね。」

壮「まだだよ・・・また、来てよ！！いなくならないでよ！！」

「ありがとうございました、本当に、幸せでした・・・・！！」

壮「だめ・・・・俺、まだ光ちゃんに言いたいことあって・・・・っ！！！」

「壮馬さん・・・×××××。」



　


　




　

　


　


　

　


　


　

　

　

　


　
　

　

　
　

　

彼女は、一言言い残して、
　

　


　
再び、この世界から、消えた。

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