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09. ページ10
あれから数年…
ヤミは20歳で黒の暴牛の団長となり僕も彼と同じところに行くはずだった
けど、現実はそんなに甘くなんてなくて……
他の団員の皆からは反対の声……
ま…そうなんだろうけど
…結局、化け物には居場所なんてない
魔法帝のユリウスさんが許したとしても
ユリウスさんは僕の人姿を一度だけ見たことがあっての事だろうけど…
特に貴族であるノゼル団長が認めず…
僕はノゼル団長の魔法をかわせず
くらって怪我を負ってしまいあの人はこう言った……
「失せろ。何故こんな獣がヤミ、貴様といるんだ」
……その言葉が自分に浴びせられたとき思った…
ヤミは団長になる…けど、化け物が隣なんかに居てはいけない…
彼のこれから進む道の邪魔か
足手まといにしかならない…って……
『………』
血が ポタポタ 垂れて…その場に居るのに耐えられず近くの開いてる窓に走り其処から飛び降りて行った
.
.
ヤミの止める声に耳を貸さず……
.
足を止まらせることもせず……
これからやっていく仲間とその中にいるヤミとの関係を壊してほしくなくって……
僕と違ってちゃんと受け入れてくれる場所がある…だから………
『────御免なさい… (ﾎﾞｿｯ 』
目に涙を溜めながらも流すことを許されない獣は、ぼやっと青く光り地を照らす満月の下を1匹の…一人の獣は身を隠すため……森の中へと歩いていった…
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作者名：黒猫 | 作成日時：2018年10月20日 10時
