08. ページ9
『…ふわぁ…』
体を起こし背中を伸ばす
外はもう陽も傾き夕方になっていた。
その時、扉が開くと外から帰って来たのはヤミと…よく分からない男の人…。
ヤミの仲間…かな…?
ヤミは僕が起きたことに気が付き此方に来る
「おー、起きたか」
『…… (コクン』
「このチョーカー…着けてみっか?」
『くぅ…』
僕は進んでヤミの側に行き顎を上に向けて頸を見せる
ヤミはチョーカー…?といわれる物を頸に当て緩めたりして調整する。
「確か…このベルトみたいなやつを着けて……よしっ!出来たぞ、A」
『くぅ…? (A…?)』
「Aっつーのはお前の名前だ」
そっか……ヤミが初めて僕に名前をくれたんだ…嬉しいなぁ…
ヤミから貰った名前なんて…
『クゥイーン♪』
尻尾を ぱたぱた と振りヤミの頬に自分の頬を すりすり する。
ヤミの顔が少し赤くなり僕は彼の顔を見る
『…ワォ…?』
「…な、なんでもねーよ…//」
『くぅ…?』
ヤミ、どうしたんだろう…
顔が赤い…熱…あるのかな…?
心配になり自分の額をヤミの額に こつん と着けようとするが…それはヤミの手によって止められた。
「ほら、飯食って寝るぞ」
『…ワォ』
───タタッ
ソファーから地に降りてヤミの方に行く
「お前、天才犬か何かかよ…」
『……?(天才犬…って何かな…?)』
首を傾げながらもヤミの後ろを着いていった
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作者名:黒猫 | 作成日時:2018年10月20日 10時