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03. ページ4
あれから10日が過ぎて梅雨に入り最近は雨でヤミとあんまり遊んでいない…
ｻﾞｧｧｧ─── ……
今日も雨…か…。
此れじゃあ…ヤミに全然会えないなぁ
──ヤミ…今何処に居るのかな…？
──彼の子にも帰る家はあるのだろうか…
── ……って、なに考えてるんだ僕は。
僕みたいな "化け物" じゃないから…
ヤミはちゃんと家に居るのかな……
雨は次第に激しくなって降る
そんな雨の音に気付けなかった…いや、鈍っていたのかな……ヤミの足音じゃないのはすぐに分かった
───ﾋﾟｸｯ!
『……っ？！！』
ｻﾞｼｭｯ!───
「ふっ。化け物め…こんな処でのうのうと生きてんじゃねーよ」
村人であろう人間が剣を腹に刺した
ﾄﾞｻｯ───
『……がはっ…』
力が一気に抜け前のめりに倒れる
「キモいんだよ。お前はもう終わりだ。このまま死んでいけ。」
ゲラゲラ と笑いながら来た道を戻っていく…
あぁ……人間は…本っ当に……醜い…
『……ひゅっ…ひゅ……』
雨でどんどん流れていく赤い血…
何も出来てないまま終わっていくのか……
ヤミに会いたい…な……
取り敢えず、剣…抜かなきゃ…
僕なんかがこんなのでﾀﾋぬのか分からないけど
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作者名：黒猫 | 作成日時：2018年10月20日 10時
