25. 黒の暴牛 ページ26
「……んで、さっきから何こっち見てんだ?」
『(あーあ…張れたよ…)』
ヤミ団長はアスタさんをアイアンクローしながら此方へと歩いてくる
「あ?お前…あんとき寝てた新入団員じゃねーか」
『零です…宜しくお願いします』
ヤミ団長に自己紹介(名前だけ言って)頭を下げる。
「俺は…まぁ、言わなくても分かるか…?ヤミ。
ヤミ・スケヒロだ」
『ヤミ団長…宜しくお願いします』
「じゃ、揃ったから行くか…フィンラル」
「は、はい…!」
「 空間魔法 "堕天使の抜け穴" 」
「うおぉ!何スかアレ…!?」
「魔力飛行が出来ねぇんならオマエも何かしら移動魔法でも覚えねーとなァ」
アスタさんは相変わらずアイアンクローを受けている…
うん、なんかもう…慣れました…
「あ オマエ魔力ねーんだったな ワッハッハッハ」
ヤミ団長…貴方の連れてきた団員さん…手が震えてますよ…
「ちょ…すんませんヤミさん…!
このデカさ維持すんのなかなかツライんで早く通ってもらっていいっスか…!?」
「オマエ誰に向かって指図してんだ?
ふんばれ今ここで限界を超えろ」
『[ (……ドンマイです/だな ヽ(´・∀・`)ノ )]』
───ぶんッ
「ほらよ」
「あああああ」
スッ───
「ぶふぉぉぉ」
アスタさんが放り出された後に続きその空間を通って行く。
ズザァー と滑り込み顔をあげたアスタさんの顔は少し赤くなっていて痛そうだった
『(い、痛そぉ…)』
[A…あれが黒の暴牛のアジトだ…]
『…お、大きい…』
─────ボガァァァン!
『……っ!! (ビクッ!)』
その後に急にアジトの扉が内部から盛大に壊された…
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作者名:黒猫 | 作成日時:2018年10月20日 10時