32話 ページ34
今は午後13:30...────
二度寝から目を覚まし一階に降りて、
遅めだが昼御飯を作り御国を起こしにいこうとしたら
蛇のままのジェジェ兄は
「…変わりに……起こしに…行く…」
と言ってくれたのでお言葉に甘えて御国を起こすのを頼む。
僕は出来た料理と箸を持って行き
各々のお気に入りのコップを棚から出して
アールグレンティーの茶葉と砂糖、ミルク、
さっき薄く切っておいた数枚のレモンを持っていった。
紅茶は冷えては美味しくないから御国達が降りて来てから入れる。
.
.
数分してから御国とジェジェ兄が降りてきた。
御国「ふわぁー…。おはよう、A」
まだ眠たいのか目を擦りながら歩いてきて
俺はそんな御国を見ながら彼の座る椅子を引き
『おはよう、御国 (ニコッ』
返事を返して座らせた後暖めてあるティーポットを取って3人のカップにアールグレンティーを注いで自分の椅子に座る。
「「『いただきます』」」
御国「 (パクッ) ……っ!!」
口に料理を放りこんだ御国に僕は
『ど、どう…かな?久し振りに作ったから、
その…味…落ちてねぇかな?』
と聞くと、御国は
「美味いよ!味は変わんなくて…俺好みだよ」
と微笑んで感想を言った。
正直、一寸自信なかったから良かった。
『そっか、良かった!』
.
.
.
ご飯を食べて食器も洗い終わり御国達と店の方に来ていた…
『? 御国…これは?』
俺は棚に置いてある小さな瓶を手にとって眺める。
御国「嗚呼、其れは聖水、ミーミルだよ。
吸血鬼にその水をかけると動きが……って、A!?」
───バシャァッ…!
『……っ?!!』
ポフンッ! と音を出して驚いた拍子に犬になってしまい数分は動けなくなった…
『へー、これ体が動かなくなるのかー』
御国「A危ないから絶対駄目だよ。
分かった?」
『…分かった……
(心配しての事だろうけど…今の御国の顔、怖かったよ…
(´・ω・`)
目が笑ってなかったからね)』
コトッ… と元あった所の棚に戻してそこら辺にあった椅子に
座り店内をぼーっと見渡す。
すると御国が玄関に行くので、
『何処か出掛けるの?』 と言えば
御国「違うよ、店にかけてあるプレートをCLOSE から OPENに変えるだけ」
と返事が帰ってくる
チリン チリン チリン───
3回綺麗な音がなると御国は外から戻ってきた。
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作者名:黒猫 | 作成日時:2018年7月29日 16時