大空に舞う白雪第２章 (ページ32)

今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:14,076 hit

第79話　祖父ページ32

祖父は優しくとにかく温厚で争いを好まない性格である。

そして妻、つまりAの祖母を若い頃に早くして亡くしているのでたった1人の愛娘を疑うようなことはしたくないはずだ。

しかし非常に正義感もある方なので上手くいけば強い味方になってくれるのだか、ここ数年病を患っていることもあり、判断が難しかった。

因みにアレッタの執事はおらず直属のメイドは話を聞いた際、

「アレッタ様はとても不器用ですが奥様の言いつけをきちんと守られております。」

としか言わなかったので確実に母側の人間だろう。

味方の数は2人。

これでは行動をするのはなかなか難しい。

メ「それでA様いかがなさいます？直接奥様に私止めるように行ってきましょうか？」

A 「そうしたいのは山々だけれど、それではお母様を逆上させてしまうわ。これ以上アレッタを傷つけるわけにはいかないし。」

執「ここはアルヴェルト様がお戻りになるまで我々は下手に奥様に口出しをしない方が良いかと。

それよりアレッタ様のお身体がこれ以上傷つかないよう、どうお守りするのか対策を考えた方がよろしいのでは？」

A 「そうね。今はそれが大事だわ。」

話し合いで出た対策は

アレッタは常にこの３人と行動を共にすること、行動はできなくても何かあればすぐ駆けつけられるよう近くにいること。

もし虐待を受けてしまったときのことを考えて受け身をとれるように体術を極めること。

そして少しでもダメージを減らすためになるべく厚手の服を着ること。

何かあれば直ぐに情報を共有をすること。

今はそれぐらいでしか対処の方法が考えられなかった。

続く

早く過去編終わらせたい。

文章力があれば上手く纏められるのに(T-T)

学生時代唯一得意だった国語力どこへ行った…。