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16話 ページ18

降谷side




「来栖さん...!!」




来栖「...降谷くん。」




必死になって捜していると、後ろから声がした。




振り向くと、右腕から血を流した来栖さんが立っていた。




来栖「早く避難するぞ。」




「...はい。」




来栖さんの車に乗り込み、




「僕が運転します。」




来栖「助かる。」




「怪我、警察庁に着いたら手当てしますから。」




来栖「いや、これくらいーーー」




「ダメです...!」




声を荒げた俺に、黙り込む来栖さん。




最悪だ。




俺は、怖いんだ。




来栖さんが、どこか遠くに行ってしまうのが。




「着きましたよ。」




来栖「ありがとう。」




車を停め、一緒に中に入る。




医務室に向かい、誰も居なかった為、僕が手当てをした。




「心配したんですよ。」




来栖「すまない。」




「はい。出来ました。」




取り敢えず腕に包帯を巻き、顔の擦り傷にガーゼを貼った。




来栖「じゃあ、今度は君の番だね。」




「え?」




来栖「顔、怪我してる。」




そう言って、来栖さんは僕の方にガーゼを貼った。




そしてそのまま、会議へと向かった。









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作者名:Autumn | 作成日時:2019年6月23日 16時

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