15話 ページ17
降谷side
風見「今日でしたよね?」
「あぁ。」
今日は明日行われる東京サミットの会場の警備の為に エッジ・オブ・オーシャン に来ていた。
どうやら、公安だけのだけでなく、他の部署からも人が来るらしい。
しばらく待っていると、
来栖「降谷くん。」
振り向くと、来栖さんがいた。
「どうして来栖さんが...?」
来栖「話聞いてなかったっけ?」
「ええ、国テロとの合同警備だと聞いてますが。」
来栖「そう。じゃあ、今日はよろしく。」
「...え?」
来栖「聞きたがってたよね?俺の仕事。」
「まさか、」
来栖「こういう者です。」
そういって、来栖さんは名刺を差し出した。
そこには、
国際テロリズム対策課
国際テロリズム緊急展開班 所属
来栖奏多
そう書いてあった。
風見「来栖さんって、TRT-2 だったんですか!?」
来栖「まぁ、そうだね。」
来栖「改めて、よろしくお願いします。」
何故だ?
確かに、公安と同じように公には動かない部署だ。
だが、それを俺等に隠す必要があるのか?
これだけじゃない。
来栖さんには何かある。
俺はそう思った。
そして、来栖さんの指示で、来栖さんと2人で組むことになり、早速動き始めた。
来栖「降谷くん、ここなんだが、」
点検中、来栖さんはタブレットを指差して話しかけた。
「どうかしましたか?」
来栖「これ、ネットからもアクセス出来るようなんだ。」
「ネットから、ですか?」
来栖さんが指差していたのは、厨房にあるIOTポット。
来栖「一応連絡しておいた方が良いかもしれない。」
「分かりました。」
そして、次の場所に向かおうとした。
その時だった。
ドォォオオン!
「「...っ!!」」
会場が凄まじい音を立てて爆発したのは。
来栖「降谷くん...!」
なんとか来栖さんと合流し、避難する。
その時だった。
火を纏った鉄骨が倒れてきたのは。
来栖「降谷...!!」
来栖さんが僕の名前を呼び、僕を遠くへ突き飛ばした。
鉄骨が倒れ、辺りは砂埃や煙で見えなくなった。
少しして視界が開けてきたが、
そこに来栖さんは居なかった。
「来栖さん...?」
「来栖さん...!!」
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作者名:Autumn | 作成日時:2019年6月23日 16時