12話 ページ13
「こちら、この前の覚醒剤取引の報告書です。」
「助かるよ。ゼロからの協力要請に応じてくれて。」
「いえ、ゼロとの結び付きは大切にしないと。」
「そうだな。」
この人は、俺の上司の冠城さんだ。
「おはようございます!」
「あぁ、おはよう。」
彼は、警視庁から出向中の東山だ。
東山「来栖さん、これサインお願いします。」
「あぁ、所で、彼女とはどうなんだ?」
東山「もちろん!熱々ですよ!」
「はっ、」
東山「ちょ、なんで笑うんですか!?」
「いつまで続くかなぁ?」
東山「ちょっと!どういう意味ですか!?」
東山は最近、交通課の女性職員と付き合い始めたらしい。
まあ、こいつのことだからいつまで続くか分からないが。
「お先に失礼します。」
冠城「組織の方か?」
「ええ。」
冠城「そうか、気を付けて行ってこいよ。」
「はい。ありがとうございます。」
東山「来栖さん、お疲れ様でした。」
「あぁ、では、失礼します。」
取引は21時だが、日本に帰ってきてまだ一度もアジトに行っていない。
今日こそは行こう、そう思い早く上がった。
時刻はまだ12:30だ。
「行くか。」
俺は、降谷くん達のいる公安部に向かった。
ここは、俺の所属する公安部とは少し違う所だ。
「失礼。」
風見「来栖さん!」
「今日、降谷くんは?」
風見「今日はポアロです。」
「そっか、これ。」
俺は、庁内のコンビニで買った飲み物を差し入れる。
風見「いつもありがとうございます。」
「降谷くんによろしく伝えてね。」
風見「はい。」
「「ありがとうございました!!」」
降谷くんに会えると思ったが、少し残念だった。
またポアロに行くことにしよう。
俺は車に戻り、差し入れと一緒に買った飲み物をホルダーにセットした。
そして、アジトに向かった。
Next...
154人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Autumn | 作成日時:2019年6月23日 16時