天内理子の親友【呪術廻戦】

穴はないから壺に入る ページ28

掘って掘って削って掘って、光が見えた

そしたらちーちゃんが全力で手を振り抜いたら通れるくらい穴がおっきくなった

分かる人は分かるけど、こういう穴とかから顔出すのって謎に緊張する

でも鬱オーラ満載の私も、そろそろお日様が恋しい

ひょこって顔を出した

う゛光が眩しい

光に目が慣れなくてシバシバする…

ようやく慣れた頃に目をゆっくり開けた

『ヒュッ』

夜「ガッテム！」

おじさんの足元だった

アッ終わった…森内処される…

悟「夜蛾センセー！」

せっかく出てきた瞬間死を悟って魂飛ばしてたら後ろから久しぶりのお兄さん方が

ん？センセー…せんせい…先生！？

まさか先生の足元に出てきたの！？

うっわー幸先悪いよ私でも頑張るんだ

ちーちゃんの壺から出た

久しぶりに立ったからふらついたけど、ちーちゃんが細長い大きな手で私を支えてくれたの

ありがとうの意味を込めてちーちゃんの手に私の手を重ねた

理子ちゃんが髪を整えてくれたおかげでクリアな視界

普段人と目を合わせるのがなによりも苦手だが、おじさんの小さな目と目をあわせた

『あ、あああの！ここ、ここでベンキョーさせてください！！』

ひぃっ全力で声裏返った

でもここで目を逸らしたら負けだぞ森内A

泣けなしの根性見せなきゃだめ！

夜「無理だ」

ガーーーーーン

こ、とわられた

ごめんなさい理子ちゃん、断られちゃいました

こんな情けない友達でごめんね

一人で悲観に浸かってたら、少し強めな力でゲンコツされた

『あてっ』

悟「お ま え遅いんだよヴァーカ！！」

そのまま拳をぐりぐりさせられてる痛い

硝「はは、泣いてるじゃんウケる」

ウケないよ笑えるなら代わって

傑「まあまあ落ち着いて。最後まで話を聞こう」

そう傑さんがいうとぐりぐりをやめてくれたメーデー

夜「今すぐの入学は認められない」

『な、なんでですか！？」

傑「落ち着いて、君はまだ中学生だよ」

ポクポクポクチーーン

はっ恥ずかし！必死になってた私は恥晒してただけ！？

ウヒャヒャヒャって悟さんが爆笑してる

私は顔から湯気が出そう

夜「然るべき時にまた連絡をしよう

それまでに話をまとめておくんだ」

『はぃ…』

情けないすっごい小さな声しか出なかった

これぞ穴があったら入りたい

穴はないから壺に入ろう

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