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海を目の前にすると、心が軽くなる
やっぱり家の中は窮屈すぎる。
『んんーっ、はあ』
大きく伸びをしたら、自分の中の全てが振り払われた気がした
重「少しは気分軽くなった？」
『うーん…少しは？』
重「はは(笑) 」
重「ずっと家におると、窮屈に感じるやろ」
『はー、なんで私の考えてる事分かるかなあ』
重「こう見えて、Aの担任2年目ですけど？(笑)」
『先生と話してるとなんか何もかも見透かされてる気がして怖いねんな』
重「なんやねんそれ(笑)
ま、なんでもお見通しですけどね？」
『怖いわあほんま』
急に静かになるから、先生の方を見ると 澄んだ目でこちらを見ていた
重「今、辛いか？」
『ぇ…？』
重「泣いてんで」
頬を触ると微かに濡れてて
『はは、ほんまや』
『なんかさ 学校行こうと思っても行く気にならへんし、大吾のとこ行こうと思ってもそんな勇気なくて…』
『なんで私生きてるんやろう、って
大吾のために必死に何かしてあげたいのに、私に出来ることなんて なーんにもなくてさ』
先生と目が合った瞬間に今まで我慢してたものが一気に溢れ出した
『っ、こうやって泣くことしか出来ひん自分がほんまに情けないねんなあ…っ、』
重「…お前は、自分を繕いすぎやねん」
周りは静かで、風がなびいてるだけ。
先生の声だけが大きく聞こえた
重「好きとか会いたいとか そんな事言ってるだけでお互い成長出来ひんやろ？」
重「弱いとこをもっと見せたらええやん、不安に思ってること大吾にぶつけたらええやん」
先生の目は真っ直ぐ私を見据えて、強く言い放ったと思えば突然優しくなる。
重「大吾はAの何倍も何百倍も不安を抱えてんねんで？
…まあ あいつもあいつで、それを口にせーへんからあかんのやけどな」
重「そのくせ、俺には毎日連絡してくんねんで？」
重「Aが会いに来てくれへん、会いたすぎて死にそう、A不足しすぎて辛い、とか…
何で俺に言うねん ってな(笑)」
先生は、よく分からない。
怒ったかと思えば優しくなって、途端に笑い出す。
けど そんな先生に何度救われてきただろう。
『せんせ』
『今から 大吾の病院行きたい って言ったら、怒る？』
重「…ええよ、もちろん」
満面の笑みで笑った先生は、大吾と同じくらい綺麗だと思った。
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けーぽ(プロフ) - 気付かんうちに大号泣しとった。映画でも、こんなに泣いたことないってくらい泣いてました。 (2019年10月15日 8時) (
レス) id: 386d70d567 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ☆ - Part1の後半位から、ずっと泣いてて、ここまでの感動作品は、読んだことないです！ここから、どうなるのか、楽しみです！ (2019年10月12日 22時) (レス) id: 38f9af8661 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くる | 作成日時：2019年8月29日 3時
