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予言者パーティー。 ページ35

「……俺を?」

やばい、と反射的に思った。アンナさんが本物の予言者なら、俺が人狼とバレてしまう。

「……何だったんだ?」
「人狼」

俺の震える声とは裏腹に、はっきりした声で彼女は告げた。「あんたが、人狼だった」という台詞に、俺の背中を冷や汗が伝い落ちた。

「……は? 違うよ」
「確かに、うちが予言者って証言してくれる森番もいないし、信じらんないかもねー……まぁ信じなくても良いよ。信用されないのは慣れてるし」

そう言う彼女の左手首には、よく見ると白い包帯が巻いてあった。

「へぇー……! どうかな? くじらくん」

何かを期待するような目でこちらを見て来るくらげさんは、イルカと同じく進行役ポジションなのだろう。「違うよ」と俺はばっさり言い切った。

「俺は普通の村人だ。っていうか、森番を出したら早いんじゃないのか?」
「確かにね! 森番の人、いる?」

しばらく沈黙が続いた。誰も名乗り出て来ない。稲妻が呆れながら言った。

「何でこの状況で、森番が名乗り出ないのか分からないけど……困ったな。本物の予言者を特定する手段が無いから、アンナを信じる事になるよ」「……そ、それは困るよ! 俺は人狼じゃ……」

まずい……そう思った時、意外な奴が、今日二回目の助け舟に入った。

「そいつは人狼じゃねぇぞ」

オオガミだった。否、このゲームでのアカギだ。彼は俺と目を合わせないまま言った。

「さっきくらげを占ったって言ったが、あれは嘘だ。くじらは村人だったぜ」
「えぇ……? じゃあ、何で嘘をついたの?」

何でだろうな、と呟いて、オオガミはパーカーのフードを深く被った。やはりそうだ。いつもより静かというか、淡々とした口調で話している気がする。何より、彼は俺を村人と判断した。人狼の俺を。

「オオガ……」
「……その呼び方はやめろ。前みてぇな事になったら面倒だろ」

俺が言い終わる前に彼は俺の胸ぐらを掴み上げ、ぼそりと耳打ちした。

「俺はアカギだ。あと、俺とお前が知り合いって事も言うなよ」
「……どうしてだ?」
「どうしてもだ」

オオガミが更に何かを言おうとした時、椅子からアンナさんが声を上げた。

「ちょっとー、何してんの。人狼同士で相談?」「違ぇよ。……とにかく、俺には話しかけんな」

こそっと耳打ちして、俺を突き放したオオガミ、もといアカギは何もなかったように向き直った。

「……その目、うちを信じてない目じゃん」
「……ああ。……俺は、人狼はお前だと思うぜ?アンナ」

予言者パーティー侠←リターン人狼



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くろーさぎ(プロフ) - みるくプリンさん» ありがとうございます……!!そう言って頂けると大変励みになります!閲覧ありがとうございます!(* > <)ペコリ (8月10日 17時) (レス) id: 472ca3e356 (このIDを非表示/違反報告)
みるくプリン(プロフ) - こんにちは。面白くて一気読みしました!普段、恋愛系の作品しか読まないのですが、こういうのも良いですね。これからも頑張ってくださいっ(*´∀`) (8月10日 17時) (レス) id: 7db76bcf0c (このIDを非表示/違反報告)
くろーさぎ(プロフ) - ランさん» コメントありがとうございます!!はい、更新頑張らせて頂きます!閲覧ありがとうございました!m(_ _)m (7月2日 16時) (レス) id: 472ca3e356 (このIDを非表示/違反報告)
ラン(プロフ) - イベントの方から来ました。読ませてもらいましたが、人狼ゲームのお話はあまり読んだことがなかったのでとても面白いと感じました。更新楽しみにしています♪ (7月2日 15時) (レス) id: 48cb23a0f9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くろーさぎ。 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年6月30日 11時

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