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プロローグ人狼 ページ4

「……あの、私、このゲームに参加するのは初めてで……」
「あ、それは俺も」

俺も、高校生くらいのサクライさんに合わせて手を上げた。

「つーか、ここどこ? って感じで……」
「そうなの? 初めての人が二人もいるなんて、珍しいね」

イルカが驚いた表情を見せる。彼や赤髪の青年の言動からして、このゲームには何度か参加した事があるみたいだ。

「説明するね。このゲームのルールは……」
「……自己紹介が先じゃないの?」

俺とサクライさんの間に座っていた、黒髪ロングの美人が、遮るように言った。

「あぁ……そうだね、ごめんね(あね)さん」
「……その呼び方はやめてって言ってるでしょ」

心底嫌そうな顔をする彼女とイルカは、どうやら知り合いらしい。姐さん、という大人びたあだ名は、確かに彼女に似合っている。

「あたしは、アネモネ。本名じゃないけど、この業界ではそう名乗らせて貰ってるわ」
「業界って……そんなのがあるのか?」

俺の言葉に、向かいに座る赤髪の青年が、呆れたようにため息をついた。

「そんな事も知らねぇのか。……俺はオオガミ。おい、名乗れよ灰ジャージ」
「は、灰ジャージって……くじらだ。……あの、ここは一体……?」

何が気に食わなかったのか、赤髪の青年、オオガミは「はぁ!」と素っ頓狂な声を上げた。

「お前までんな偽名を使うのかよ? ……まぁ、別に良いけどよ。俺の知った事じゃねぇし」
「で、でも……ここがどこなのかも知らないなんて、おかしくありませんか……?」

サクライさんがおずおずと発言すると、アネモネさんも「確かにね」と同意した。

「参加者なんだから、そのくらい知っているはずでしょ?」
「え? いや、知らないよ……ていうか、そもそも人狼ゲームのルール自体、あんまよく知らないんだけど……」
「てめぇ、ふざけてんのか!?」

オオガミが勢い良くテーブルに手をつき、俺を怒鳴りつけた。

「ルール・ド・ブックを読んだんじゃねぇか!! あれに全部書いてあったろ!」
「る、ルールブック……?」
「ルール・ド・ブック。人狼ゲームの規則が書かれてある説明書だよ」

まさか初心者が混ざってるなんてね、と苦笑しながら、イルカは俺に説明し始めた。

「ルールは通常の人狼ゲームとあまり変わらないよ。知ってて参加したんじゃないの?」
「……いや、俺、参加してない……」

「は?」と、怪訝そうにオオガミが聞いた。

「俺、参加者じゃないんだけど。……巻き込まれただけだよ」

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くろーさぎ(プロフ) - みるくプリンさん» ありがとうございます……!!そう言って頂けると大変励みになります!閲覧ありがとうございます!(* > <)ペコリ (8月10日 17時) (レス) id: 472ca3e356 (このIDを非表示/違反報告)
みるくプリン(プロフ) - こんにちは。面白くて一気読みしました!普段、恋愛系の作品しか読まないのですが、こういうのも良いですね。これからも頑張ってくださいっ(*´∀`) (8月10日 17時) (レス) id: 7db76bcf0c (このIDを非表示/違反報告)
くろーさぎ(プロフ) - ランさん» コメントありがとうございます!!はい、更新頑張らせて頂きます!閲覧ありがとうございました!m(_ _)m (7月2日 16時) (レス) id: 472ca3e356 (このIDを非表示/違反報告)
ラン(プロフ) - イベントの方から来ました。読ませてもらいましたが、人狼ゲームのお話はあまり読んだことがなかったのでとても面白いと感じました。更新楽しみにしています♪ (7月2日 15時) (レス) id: 48cb23a0f9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くろーさぎ。 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年6月30日 11時

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