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セオリー投票 ページ12

「……あのねぇ、あたし達は、あんたに言わせればプロなのよ。あんたが嘘をついているかどうかくらい、よく見ていなくても分かるわ」

アネモネさんが、呆れたように言った。

「貴方は人狼じゃないわ。村人だって嘘をついてサクライを追い詰められるほど、貴方は賢そうには見えないもの」
「……それ、貶してないかな?」
「褒めてるのよ、正直者だって。とにかく、貴方は人狼じゃない。あたし達三人の中にいるのよ」

俺の主張は、全く聞き入れて貰えなかった。確かに、俺はただ、ゲームを早く終わりたいだけだ。俺が処刑されても、ゲームに負けても良いから、こんな最悪な空間から早く抜け出したかった。

「僕も、くじらくんは嘘をつけないと思うんだ。となると……」

イルカの視線が、オオガミに向いた。

「……あ? 俺かよ」

オオガミは先程までと同じように、怪訝そうに顔をしかめてみせる。その仕草は、さっきからずっと同じだ。まるで作ったように(・・・・・・)同じ。

「やっぱりさ、わざわざオオガミなんて名前、名乗る必要ないと思うんだ」
「別に、俺がどんな名を騙ろうと勝手だろ。大事なのは、人狼を見つける事なんだからよ……」「単刀直入に聞こう。……オオガミくん。君は、ルール・ド・ブックを読んだよね?」

ルール・ド・ブック……オオガミが発言していた、人狼ゲームのルールブックのようなものだ。

「あ? ああ、当たり前だろ」
「それってどこにあったの?」
「どこって……テーブルの下だよ、いつもあんのと同じ場所だろ」

何が言いたいんだ、と言いたげにイルカに向けたオオガミの表情が、俺にはもう、作り物に見えて仕方なかった。

「オオガミくんって、人狼ゲーム熟練者? 初めてではないよね?」
「ああ……熟練者ではねーけどな。これで四回目だ。……それがどうかしたか?」
「ありがとう。これではっきりしたよ」

イルカはにっこり笑って、左手の人差し指をオオガミに向けた。

「人狼は君だ、オオガミくん。君は、ルールならもう知っているよね?なのに何故、わざわざルール・ド・ブックを確認したの?」

「答えは簡単」と、イルカはオオガミが答える前に、彼に向けていた指先を天井に向けて言った。

「人狼役をするのが初めてだったんだ。だから君は戸惑って、初めての時に使ったルール・ド・ブックを確認したんだよ」
「……はぁ?」

心外だという風に、オオガミは眉をひそめた。

「ちょっとルールを見直そうと思っただけだろ。他意はねぇよ」

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くろーさぎ(プロフ) - みるくプリンさん» ありがとうございます……!!そう言って頂けると大変励みになります!閲覧ありがとうございます!(* > <)ペコリ (8月10日 17時) (レス) id: 472ca3e356 (このIDを非表示/違反報告)
みるくプリン(プロフ) - こんにちは。面白くて一気読みしました!普段、恋愛系の作品しか読まないのですが、こういうのも良いですね。これからも頑張ってくださいっ(*´∀`) (8月10日 17時) (レス) id: 7db76bcf0c (このIDを非表示/違反報告)
くろーさぎ(プロフ) - ランさん» コメントありがとうございます!!はい、更新頑張らせて頂きます!閲覧ありがとうございました!m(_ _)m (7月2日 16時) (レス) id: 472ca3e356 (このIDを非表示/違反報告)
ラン(プロフ) - イベントの方から来ました。読ませてもらいましたが、人狼ゲームのお話はあまり読んだことがなかったのでとても面白いと感じました。更新楽しみにしています♪ (7月2日 15時) (レス) id: 48cb23a0f9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くろーさぎ。 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年6月30日 11時

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