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セオリー投票。 ページ11

「村人……」

サクライさんは、人狼ではなかった。村人だったのにも関わらず、処刑されてしまった。死にはしないが、死ぬほどの激しい痛みに襲われて。

「……俺のせい……?」
「……電気椅子かぁ。ま、処刑方法で言うなら、まだマシな方だよね」

立ち尽くした俺の隣で、イルカがさらりと恐ろしい事を言う。

「酷いのでは、昔の拷問を元にしたのとかがあるからさ。あれは辛いよ? 一度食らった事があるけど」
「……何で」
「え?」
「……何でお前はこんなゲームに、望んで参加なんかするんだ……!?」

イルカは特に驚いた様子もなく、「あぁ、それはね」と笑って返した。

「くじらくん、ルームマスターって知ってる?」「ルームマスター?」
「うん。このルームを開いた主だよ」

水色の椅子に座り直しながらイルカは解説する。電流が流れるかもしれない、そんな事は気にしてもいないようだった。

「ルームマスターはインターネット上でルームを開いて、そこに参加者を招くんだ。処刑方法などが、ゲームマスターによって変わる事はあるよ」「……お前が、そのゲームマスターなのか?」「まさか。ゲームマスターはあくまでも主催者であって、参加者じゃないんだよ。本人がゲームに参加するなんて事は滅多にないんだ。そこで、僕がゲームに参加する理由だけど……」

イルカは、小さく人差し指を立てて言った。

「僕は、知り合いなんだ。今回の人狼ゲームの、ルームマスターとね。だから、その伝手で、よく参加させて貰っているんだよ」
「……答えになってねぇ……こんなゲームのどこが楽しいんだ……?」

分かってないなぁ、とイルカは苦笑する。

「そんなの、初心者の君に、言っても分からないよ。今必要なのは、誰が人狼なのかを話し合う事だからね」

また、始まってしまう。人狼を見つける話し合いが。もし俺が処刑されたら? もしまた俺のせいで、無実の人が痛い目に遭ったら?

「……俺だ」
「え?」


「……人狼は俺だ……!!」


しばしの沈黙の後、イルカが、はぁ……とため息をついた。

「どうしたの? 急に自分が人狼なんて言い出してさ。さっきまではあんなに人狼じゃないって言ってたのに」
「……俺が人狼だ。皆、俺を処刑してくれ……」

イルカはちょっと呆れたように、横にいたアネモネさんに「これって、魔女いたっけ?」と確認した。アネモネさんは首を横に振る。

「魔女でもないのに、人狼を名乗っても得はないよ……?」
「……俺は、人狼だ。信じてくれ」

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くろーさぎ(プロフ) - みるくプリンさん» ありがとうございます……!!そう言って頂けると大変励みになります!閲覧ありがとうございます!(* > <)ペコリ (8月10日 17時) (レス) id: 472ca3e356 (このIDを非表示/違反報告)
みるくプリン(プロフ) - こんにちは。面白くて一気読みしました!普段、恋愛系の作品しか読まないのですが、こういうのも良いですね。これからも頑張ってくださいっ(*´∀`) (8月10日 17時) (レス) id: 7db76bcf0c (このIDを非表示/違反報告)
くろーさぎ(プロフ) - ランさん» コメントありがとうございます!!はい、更新頑張らせて頂きます!閲覧ありがとうございました!m(_ _)m (7月2日 16時) (レス) id: 472ca3e356 (このIDを非表示/違反報告)
ラン(プロフ) - イベントの方から来ました。読ませてもらいましたが、人狼ゲームのお話はあまり読んだことがなかったのでとても面白いと感じました。更新楽しみにしています♪ (7月2日 15時) (レス) id: 48cb23a0f9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くろーさぎ。 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年6月30日 11時

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