予言者パーティー�� ページ38
「何で……？」
「タイミングですよ」
くらげさんに、サクラさんは微笑みかけた。
「予言者がくらげさんだと証言する森番はいないのか、と稲妻さんが問うた時、誰も手を挙げませんでした」
「理由なんていくらでもあるよ。目立ちたくないとか、私が嫌いとか、ルールを上手く把握出来ていないとか……」
「ルールを唯一把握出来てなかった奴は、さっき俺が予言者だって証言したろ」
オオガミの台詞に「じゃあ、何でだと思うの？」と拗ねたくらげさん。
「それは、他三人が名乗り出た時を思い出したら分かります。まずライチさんとアンナさんには、森番が挙手するタイミングがありませんでした」
ライチの時は、アンナさんがすぐCOしたし、アンナさんはすぐ俺を疑って、そのまま議論の流れになったから、二人共森番を訊いていなかったのだ。
「更に、アカギさんがCOした時の事を覚えていますか？ アカギさんが、森番が誰か訊く暇もなく誰かがこう言ったんです」
『俺はくらげを占ったが、結果は村人だったぞ』『そ、それはそうだよ！ だって私、村人陣営だもん！！』
「予言者だから村人陣営というのは分かるのですが、私にはどうも貴方の物言いが引っかかりました。そして、よく考えると貴方は、アカギさんの森番が名乗り出る間を無くしている。遮っているんです」
くらげさんはしばし呆然としていたが、我に返ったように反論した。
「で、でも……嘘をついてるのは、アンナちゃんやライチくんだって同じでしょ！？ 二人の事はどうやって説明するの！？」
「アンナさんとライチさんが何故予言者と名乗ったのかは分かりません。ですが、もしそのどちらかが人狼なら、森番を訊ねた時点で、もう一人の人狼が森番を名乗り出ていると思いませんか？」
人狼が予言者として名乗り出れば、相方の人狼は焦るはず。少なくとも俺はそうだった。初心者の俺には思いつかなかったが、相方の人狼が森番を名乗り、偽予言者である相方を肯定する。くらげさんがオオガミと姐さんに対して言った事だ。
「森番を名乗り出る人がいなかったのは、私もだよね！？ 名乗り出る相方がいなかったんだから私は人狼じゃないって事だよ！」
「それです。貴方は一番最初、相方が名乗り出て来ない事に焦って、予言者のアカギさんの森番が名乗り出るタイミングを無くし、他二人の偽者にあえて森番が名乗り出ないという状況を作った。自分が疑われた時、反論の材料として利用出来るように」
彼女は、笑顔で言い切った。
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くろーさぎ(プロフ) - みるくプリンさん» ありがとうございます……！！そう言って頂けると大変励みになります！閲覧ありがとうございます！(* > <)ﾍﾟｺﾘ (2019年8月10日 17時) (
レス) id: 472ca3e356 (このIDを非表示/違反報告)
みるくプリン(プロフ) - こんにちは。面白くて一気読みしました！普段、恋愛系の作品しか読まないのですが、こういうのも良いですね。これからも頑張ってくださいっ(*´∀`) (2019年8月10日 17時) (レス) id: 7db76bcf0c (このIDを非表示/違反報告)
くろーさぎ(プロフ) - ランさん» コメントありがとうございます！！はい、更新頑張らせて頂きます！閲覧ありがとうございました！m(_ _)m (2019年7月2日 16時) (レス) id: 472ca3e356 (このIDを非表示/違反報告)
ラン(プロフ) - イベントの方から来ました。読ませてもらいましたが、人狼ゲームのお話はあまり読んだことがなかったのでとても面白いと感じました。更新楽しみにしています♪ (2019年7月2日 15時) (レス) id: 48cb23a0f9 (このIDを非表示/違反報告)
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