予言者パーティー�� ページ36
「は？ うち？」
アンナさんは少しだけ不快そうに眉をひそめた。
「別に良いけど、何で？」
「村人であるくじらを人狼と言ったんなら、お前は偽物の予言者だろ」
村人？ 俺が？ 俺は違う。俺は人狼だ。ライチと一緒の人狼。そのライチは疑われないために俺を村人と言って、村人陣営のはずのオオガミも俺を村人と言った……？
「予言者と名乗り出たのは、人狼だと疑われねぇためだ。適当な奴を人狼として処刑して、頭数を減らして行こうって算段だろ」
「それ、うち以外の人にも言えない？ 村人に、村人だって言って信用集めるとかさー。もしくはアカギが人狼で、同じ人狼のくじらが疑われそうになったから庇ったとかねー」
特に怯んだ様子もなく、アンナさんはオオガミの方すら見ずに返す。どこにでもいるような高校生の割に、肝が据わっているのだろうか。
「ていうか、森番いないわけー？ うちの予言者CO立証してくれる人いないと、狼に喰われそうなんですけど」
COという言葉の意味が分からず、首をかしげた俺に気づいて、くらげさんが教えてくれた。
「もしかして、知らないのかな？ カミングアウトの事だよ！」
「……あ、あぁ、そうなんだ？ ありがとう」
何だか、イルカと似ているんだな……そんな事を思っていると、ふと、俺は思いついたのだ。
(……これってもしかして、“出る杭は打たれる”
ってやつか……？)
使い方が合っているかどうかは分からない。でもくらげさんやイルカは、司会進行役として目立つタイプだ。頼りになる分、利用もしやすいのではないか？
「……くらげさんって、やたら俺達を仕切りたがるよな」
人狼だから、自分の思い通りに事が進むよう取り仕切っている。まとめ役と見せかけて、実は皆を自分の都合の良い方に誘導している。そうも言えるのではないか？
「疑ってるわけじゃないけどさ……人狼だから、皆を誘導しようとしてるって可能性はないかな」「くじらくんは、私を疑うの？」
疑っているわけじゃない、と言いつつ完全に疑うような口振りになってしまい、くらげさんの気分を害したらしい。
「私は予言者だよ？ 仕切りたがりなのは本来の性格だもん！！」
「……ま、待って！ ……ぼ、ぼくだって、予言者……だよ？」
これだけ予言者がいるのに、森番が名乗り出ないのはどういう事だろう、という一同の疑問を代表するように稲妻が言った。
「とにかく……誰に投票するか決めなくちゃいけないんだから、森番が名乗り出れば良いでしょ」
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くろーさぎ(プロフ) - みるくプリンさん» ありがとうございます……！！そう言って頂けると大変励みになります！閲覧ありがとうございます！(* > <)ﾍﾟｺﾘ (2019年8月10日 17時) (
レス) id: 472ca3e356 (このIDを非表示/違反報告)
みるくプリン(プロフ) - こんにちは。面白くて一気読みしました！普段、恋愛系の作品しか読まないのですが、こういうのも良いですね。これからも頑張ってくださいっ(*´∀`) (2019年8月10日 17時) (レス) id: 7db76bcf0c (このIDを非表示/違反報告)
くろーさぎ(プロフ) - ランさん» コメントありがとうございます！！はい、更新頑張らせて頂きます！閲覧ありがとうございました！m(_ _)m (2019年7月2日 16時) (レス) id: 472ca3e356 (このIDを非表示/違反報告)
ラン(プロフ) - イベントの方から来ました。読ませてもらいましたが、人狼ゲームのお話はあまり読んだことがなかったのでとても面白いと感じました。更新楽しみにしています♪ (2019年7月2日 15時) (レス) id: 48cb23a0f9 (このIDを非表示/違反報告)
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