E組一の問題児 (ページ15)

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E組一の問題児

｢私さ、これからは学校ちゃんと行くようにするから…今日みたくまた一緒に遊ぼうね！！｣

PM5:00
駅の改札付近で私はそう言う。

｢うん！楽しかったからまた遊ぼうね！｣

渚くんは笑顔で言う。

｢Aの飲み物飲んで歪んでいく顔が最高だったよね｣

今度は何飲ませようとカルマは笑顔で言う。

｢カルマくん、まだレパートリーあるの？！｣
｢もうそういうのはやだからね！｣

私と渚くんのツッコミが重なった。

｢｢｢あははははははっ｣｣｣

私達は3人で笑いあった。

たのしいなあ、今まで学校行ってなかったことを後悔するくらいたのしい。

｢あ、そうだ。私渚くんの事渚くんて呼んでるから渚くんも私の事名前で呼んでよ！｣

ずっと言おうと思ってた事を言った。

｢じゃあ、Aさんで！｣

渚くんは笑顔で私の名前を呼んだ。

｢聞いたことある声だと思ったらAじゃない…！｣

久しぶりと笑顔のママ。
今日も綺麗に着飾っている。

｢ママ…｣

｢｢こんにちは｣｣

カルマと渚くんはママに挨拶する。

二人を見てママはﾁｯと小さく舌打ちした。

｢Aのくせに男侍らせて何してるわけ？｣

そう言ってママは私の髪を引っ張って私を揺さぶる。

｢…調子乗ってごめんなさい｣

｢お金。｣

ママが帰ってくる時は決まってこうだ。
まさか駅で会うとは思わなかったけど…

｢家のタンスの一番下の段に入ってるから…｣

私は声を絞り出す。

｢そう、いつもありがとうね。大好きよ｣

ママはそう言って私を抱きしめた。

｢うん…｣

｢まことくんが待ってるから帰らなくちゃ！｣

ママは満足したのか帰っていった。