E組一の問題児 (ページ2)

今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:49,632 hit

1 ページ2

『月が！！爆発して7割方蒸発しました！！我々はもう一生三日月しか見れないのです！！』

そんなニュースが世間を騒がせていた頃…

めずらしく顔に怪我もないし、流石に新学期初日だし今日くらいは登校しとくか、と数ヶ月ぶりに学校へ行った。

適当なクラスメイトに席の場所を聞き、座って机につっぷしてHRが始まるのを待つ。

3年から旧校舎登校になったのだが、噂通り校舎はボロボロで環境がいいとは言えなかった。

誰かが『地獄』と言っていた気がするが、家と比べたらそうでもないと思う。

通学路がちょっとキツくて、校舎が他と比べたらちょっと綺麗じゃないだけだ。

｢初めまして、私が月を殺った犯人です。｣

その声で私は机から顔を上げる。

目の前にはスーツの大人3人と黄色いタコ。

なんだあれ…

｢来年には地球をやる予定です。君達の担任になったのでどうぞよろしく。｣

タコは淡々と自己紹介を続けた。

新学期早々ぶっ飛んでんな…

クラスメイト達がが呆然としてる中

｢防衛省の烏間という者だ。｣

スーツの大人の一人が口を開いた。

｢まずはここからの話は国家機密だと理解頂きたい。｣

防衛省、国家機密…

やばい事に巻き込まれてるんじゃないかと不安になる。

｢単刀直入に言う。この怪物を君達に殺して欲しい！！｣

やっぱりやばい事に巻き込まれた…