【赤羽業】隣の席の人に話しかけられました

13話 ページ14

『烏間先生、さっきから表情動かなさすぎてジョーカー持ってるのかすら分かんない』


ババ抜きでさっきから烏間先生に全く勝てない
なんならビッチ先生とタッグを組んでも勝てない

「きぃ！少しは手加減しなさいよ烏間ぁ！」

「はぁ…お前は分かりやすすぎる」

烏間先生はビッチ先生がジョーカーを隠してるのを分かるくせに、ビッチ先生の気持ちとかは鈍感なんだろう


謎である


まあ、烏間先生のポーカーフェイスとビッチ先生の騙し方を学んだ私は今やババ抜きの達人。今度こそ烏間先生を負かせてみせる。


「Aちゃーん？あ、いたいた」


『カルマ？』
　

なぜ来た


「ちょっとA、他の皆にここくるの言ってなかったの？」


『いや、言わなくていっかなーて』
思わず空笑う


「こっちきなよ」


『え、でも』
こいつ席ないの分かってて連れていくきなの！？悪魔！？助けを求めてビッチ先生を見るが

「A、行ってきなさいよ」
ビッチ先生にも裏切られました。
かわいがってくれるんじゃなかったの？？？


あーもーなんか知らないけど仕方ない
立ち上がりカルマのあとに続く




「Aちゃんなんで先生のとこいったのさ」


『いや、だって席ないじゃん』
そういうと、流し目でこっちを見て

「確かにA B C の三人席前後だったら無いけど、横のD E二人席だったら空いてるけど？」
と笑われた


そうか貸し切りだからそこも座れるんだ


『でもでも一人だと寂しいじゃん』
そうだよ、仮に空いてたとしても皆が3列席座ったら結局ぼっちじゃん！

やっぱり先生といればよかった


「はあ？俺もそっちの席座るんだけど」


え


『ほんと！？！？そうなら早く言ってよねー！さっきババ抜きの達人になったから勝負しようよ！後ゲーム通信してバトルしないと許さないから！』

やったやったカルマと一緒なのか

「wwwいーけど俺強いよ？」

『いやいや、烏間先生とビッチ先生に鍛えられた私に勝てるかな？』

「それ、ババ抜きだけじゃね？」


痛い所をついてきやがる









「あ、Aちゃん！！戻ってきたんだ、居なくなったからびっくりしたよ」

「俺らに一言ぐらいかけてけよなー？」

『う、ごめんー』

「花咲さん、お菓子食べます？」

『いいの？ありがとう』



あれ、意外に皆気にかけてくれてたみたい？


『ありがと、カルマ』

「なんのこと〜？」









京都につくまで、皆でババ抜きをして無事勝利、だがゲームではカルマに勝てなかった

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