【薄桜鬼】私は幸せなんです 【番外篇】

千鶴が気づいてしまった日(一) ページ2

千鶴ｻｲﾄﾞ

「ふぅ…」

今日も一日疲れたな…

新選組土方歳三の小姓になってからは下女のように働き回る日々

この広い屯所と大人数の手伝いをするというのはとても大変な事だけど、そうしているうちは辛いことなんか忘れることが出来る

それに平助君やA君、原田さんを初めとする色々な方が何かと気にかけてくださって意外と楽しい日々を過ごしている

やっぱり私は新選組を勘違いしてしまっていた

「っと…いけない、早く湯浴びに行かなきゃ」

私が湯浴び出来る時間は決まっている

女であることは説明出来ないけど何とか土方さんが隊士さん達にお話して、湯殿に来れない時間を作ってくれた

いくら誰も来ないとはいえ時間内に入っちゃわないと…！

そう思いすぐさま湯殿に向かった

______________

そう言えば…近藤さん達が言っていたもう一人の女性ってどんな方なんだろう

新選組の隊士としているって聞いたけど…

それならものすごい強い方なのかな

それなら凄いなぁ…同じ女として情けない

加えて綺麗な方だったりしたら…私もっと惨めになっちゃうなぁ…

いや、綺麗な方じゃない方がいいとかそんなんじゃないけどっ…！

独り言なのに心の中で焦って否定する

「…早く入ろ」

着物を脱ぎ、丁寧にたたんで棚にしまう

そんな時だった

湯殿に繋がる戸が開いたのは

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