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「先程の審議をもって、本日付で我々の仲間となったのは既に分かっているだろう。
参謀補佐に就任した彼女の名前はロメラ・ハノートルという。歳は15、中等教育3年に在籍している。俺が目をつけたのは言わずもがな、あの革新的かつ優秀な意見を創り出すあの能力だ。エーミールが提出された数々の小論文の中から発掘したのを俺のところに持ってきたのが始まりだな。」
俺がそういうと大先生はその作業を見たのかぎょっとした顔で口を挟む。
「え、エミさんホンマにあの数捌いとったん……？」
「そうだゾ大先生、お前とは違ってな。」
「う”っ……何も言えへん。」
まぁ俺もコイツのことを言えないようなときがあることはあるのだが。
そんな話をすると元の話に戻れなくなるので話を戻す。
「そして、彼女についての分かっている範囲での情報だが……割と重い話になる。既にエミさんとトン氏にには伝えてあるが、他の奴らは初めてだろう。
始めに言うぞ、彼女も“訳アリ”だ。お前らがいきなり連れてきたやつをすぐに信頼するわけがないのはよく解っている。お前らが警戒するのも信頼しないのも俺には止められないが、ただ一つ、傷つけることだけはしてくれるな。分かったか？」
無言。俺の声だけが反響して余韻を残していた。
――無言は承認の合図だ。
「分かってくれたようだな。
……ああそうだ、それと今からする話を無許可で他言しないこと。もちろん、本人がいいと言ったら俺は止められないがな。」
当然の話を並べる。いきなり話し出すのが苦しかったからだ。
「さてまず、今日俺が彼女を迎えに行ったときに通されたのは保健室だ。これがどういうことは、察しが付くだろう？」
ちらりと全員の顔を見回せば少しばかりの驚きが滲んでいた。
どうやら理解しているようだ。
「そう、彼女は保健室登校をしている。教室に毎時間行ける精神状態にないんだ。これの理由は流石に本人じゃないと分からないが、彼女の家庭環境が無関係とは言えないだろうな。」
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狛々(プロフ) - 美しい文章を見ることができてとても満たされました…！貴方様の細かな場面表現がとても好きです。どうかご無理なさらず、更新を心待ちにしております。 (2023年2月22日 15時) (
レス) @page25 id: 0c572bf162 (このIDを非表示/違反報告)
黒井 屑(プロフ) - 夢主ちゃんがドタイプなんです……！15歳？気にしない。(ロリコン) 貴方の作品がめちゃくちゃ好きです。応援してます。 (2020年2月14日 20時) (レス) id: 3248997e70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暁の園 | 作成日時：2019年11月2日 9時
