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「さて話を戻して、審議のことについてだ。詳細を説明しよう。
その紙にあるように、審議は本日午前11時より行われる。大仰に審議とは言ったものの大したことをするわけではない。一つばかり『問い』に答えてもらうだけだ。何も難しいことは訊かない、お前がいつも思考していることをそのまま口にすれば良いだけだ。簡単な話だろう？」
閣下は私の目を見てそう仰る。
「……そしてもちろんだが、貴殿にはこれらを断る権利がある。
個人の行動はその個人の意思決定に因って定められるべきだからな、強制はしない。しかし、その判断は審議終了後にしてもらうゾ」
閣下はそこで言葉を切った。これは考える猶予を与えてくださっているのだろう。
私は閣下のお話を脳内で反芻する。
審議で出される「問い」……それはよほどのことがない限りは順当に答えられるだろう。
恐らく「人間の在り方」や「国家の存在意義」といった哲学的なものか社会学的なものが出題されるだろう。
流石にいきなり数学の超難問の証明を吹っ掛けられることはないはずだ……多分だが。
そうなってしまったら確実に無理だが、そうならないように祈っておこう。
それと、拒否権は審議終了後より行使可能か……とふと思ったのだが、そこで私はあることに気がつく。
私は審議によって入隊の是非を問われるのだろう。
ならば、その審議が終了した後ではそれを覆すことはできないのではないだろうか？
審議が終了するということは即ち閣下が判断下されたということだろう。
……だとするならば、もしかして閣下は初めからそうさせる気などなかったのではないか。
ならば、これは既に袋小路なのだろうか？
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暁の園(暁夢路)(プロフ) - みしろさん» い、今通知を見てビビり散らしております……か、感謝の極みであります……！！ 読みやすいと言っていただけて安心しました、如何せん小生文体が堅くなってしまった人間でしたので(-_-;) コメントありがとうございます、頑張ります！！ (2019年11月2日 7時) (
レス) id: 2136db8e08 (このIDを非表示/違反報告)
みしろ - 回答パートも嫌味がなくて納得できるし、こんな考え方もあるんだ…！と素直に感心しました…これからも体調にお気を付けて頑張って下さい…！勝手ながら影からひっそり応援させていただきます (2019年11月2日 7時) (レス) id: 950f4c5674 (このIDを非表示/違反報告)
みしろ - 圧倒的な語彙力を感じました…とても読みやすくて頭にすんなり入ってくるので時間を忘れて熟読できました…！ (2019年11月2日 7時) (レス) id: 950f4c5674 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暁の園 | 作成日時：2019年5月14日 20時
