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ツンデレ…?3 ページ16

少し余韻に浸っていれば、信之が動き出す。

「約束は約束だ。おいで」


そう腕を広げて優しく微笑む信之。


『っ……今日だけだから』

そんなんで顔を赤くしてしまうのはもう毎度のこと。




「そんな照れなくとも。毎日の事だろう?」

『な、良い迷惑、…』


もたもたしてるとくいっと手を引かれ、いつのまにか信之の腕の中。

とても心地いい。



「素直になってみたほうがいい。まぁ、今のままでも充分可愛いけれど。」

『ちょっと、そういうこと軽々言わないでよ…!』



耳元で信之の笑う声が聞こえる。

擽ったくて変な声が出そうだからやめて欲しいんだけど。


ほんと、なんで私なんかが信之と一緒にいられるんだか。

素直じゃないし、可愛くおねだりとかできないし。



「好きだよ」


ああもう。なんでそんな余裕なの。

『…そう』



私は少し顔を上げ、信之の頬にそっと口付けを落とした。

そしてすぐさま顔を信之の胸に沈める。


『…私は、大好きだけ、ど………』




これが私の精一杯の想い。届いただろうか。


「はは、素直な君も可愛いよ。でもそれは反則だ」

ぎゅっと抱きしめられている腕に力がこもる。



『っ?!ちょ、っ…!、』

刹那、私は床に軽く押し倒された。



一瞬のことすぎて状況把握ができない。

「そうやって、赤くなるところ…恥ずかしがるところ…本当は優しいところ…全てが好きだよ」

『ちょ、ばか…っ!』


「ん…」

目の前が信之の手によって真っ暗になる。


信之の柔らかい口付け。

頭はいっぱいになって、抵抗する力さえ抜けてしまう。



「っ、はぁ……、仕事、手伝ってくれてありがとな」



優しい言葉と同時にもう一度、口付けを交わすのだった。

今度は深く、熱く、刻むようなものを。

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猫まんじゅうが飛ぶ★(プロフ) - こむさん» \٩(๑' ^ '๑)۶/ふぁいと! (2022年4月19日 17時) (レス) id: f1acf9b97c (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - 猫まんじゅうが飛ぶ★さん» ありがとうございますぅううお久しぶりですねっ!頑張ります! (2022年4月19日 6時) (レス) id: 42d7d05c03 (このIDを非表示/違反報告)
猫まんじゅうが飛ぶ★(プロフ) - ひゃほっい!投稿された!嬉しい!わぁーい(((o(* ˙-˙ *)o)))あっ本当に思ってますよ?これからも頑張ってください!٩(๑❛ᴗ❛๑)۶ (2022年4月19日 1時) (レス) @page25 id: f1acf9b97c (このIDを非表示/違反報告)
月華姫 - リク受付ありがとうございますm(__)m完成ゆっくり楽しみにお待ちしております♪受験頑張って下さい(`・ω・´)bではまたっ♪ (2021年12月23日 15時) (レス) id: 8f77e3b2d4 (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - 月華姫さん» 長くなりそうですが頑張ってみます!コメありがとうございます、受験の為いつになるか分からないですがご了承ください…! (2021年12月23日 15時) (レス) id: 1f472afa43 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こむ | 作成日時:2021年9月4日 21時

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