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2人がおっすと声をかけゲンジンも同じように返す。
相変わらず彼は気怠げな雰囲気を纏っており、煙草特有の匂いを感じとった。…一本吸ってから来たのだろう。
ge「こんちわゼペルさん。このチ…コンソメと一緒になったようで」
頑張ってくださいと手をひらひらさせるこの教師は、ンソメからの手刀を軽々と避けながら言った。
刀の主は憲法違反だと言いながらズバズバ切り込んでいく。よく見ればパンチに変化しており、彼の身長に関する意識の高さを察しする。
some「絶対にお前らは倒す」
笑っているが、笑ってない。彼はおそらく身長に関してを主な理由として、素晴らしい殺気を放って撃退宣言をした。
また、ンソメの一言でこの2人も3段階目まで覚醒していることが判明。そして確実に試験官に選ばれることも。
俄然やる気の湧いた彼は改めて明日から作戦会議をしようと提案してくるため、圧に押されながらも首を縦に振った。
gt「おぉ〜、当日は楽しくなるなぁゲンジン!」
ge「他の奴らからも狙われんのになんでそう楽しみなんだか…」
最後にグチツボが「じゃ〜頑張ってくださいねぇ〜！」と言って、ンソメのこともなぜか引っ張り3人は別の場所に向かった。
ーーー
広場の端で待機していれば、人の気配。
宣言通りシャオロンが戻ってくる…のではなく。
lu「こんばんは、ゼペルさん」
腹の虫が暴れ散らかすほとんどの原因、ルナ・クラシアだった。
発表からは時間が経っているとはいえ未だ生徒が多く残っている魔導掲示板前。
気配消しが見破られたことで周りにいた生徒までもが反応し、野次馬が徐々に集り始めていた。
そして不思議な点が。ルナの後ろに控える生徒たちが4人…。いつのまに護衛なんてつけ始めたのだろう。それともあれは親衛隊のメンバーか?
というか、わざわざ今話しかけるとか碌な展開ではないだろう。早く来てくれシャオロン、そう思いながらも何ですかと彼女を見た。
生徒「お前、聖女様に向かってなんだその目は‼︎」
訂正、親衛隊というより信者な気がする。
荒々しい勢いに少し睨みを効かせば、一触即発みたいな空気が流れ出す。
lu「だ、ダメです!私は闘うために来たのではないですから」
「じゃあどんなご用件で?」
lu「頼みたいことがあるんです」
ルナはわざとらしい深呼吸をしてから言う。
lu「実技試験、闇属性の魔法を使わないでください」
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作者名：あんべべ | 作成日時：2022年4月17日 17時
