恋愛ゲームの悪役に転生。だが男だ Ⅲ【男主】 (ページ34)

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・〜examination〜ページ34

カリカリとペンの走る音、パラパラと開かれていくテスト用紙の音。
絶賛筆記試験中である。

中間試験は三日間構成。1年生の試験は全員が同じ内容であるため、まとめてホールで行われる。
日程はこんな感じ。

1日目、オール筆記
2日目、午前筆記で午後から実技開始
最終日、オール実技

ちなみに1年生の実技内容は実力調査試験とほぼ同じ。違うとしたら、ラストに調査試験時の実力を持った自分の人形と戦わなければならないこと。
あれだけは主人公も1人で倒さなければならないらしい。

とはいえもちろん、この試験でも色々なゲーム内イベントがあるらしい。
交流があるキャラクターは初期メンで1年生組とエーミール。教師ルートでは担任にレウクラウド、そしてキョー。
追加コンテンツからも何人かいたはずだ。

内容としては、勉強会があったり実技を鍛えてもらったり、さらにNPCの令嬢たちから不正疑惑が上げられた際に教師陣が庇ってくれるなど、キャラごとに種類豊富なイベントが組み込まれている。

そして現在は2日目。
ラストに来たのはコンタミの座学歴史分野。補習で習った内容がばっちり入っていた。

ra「はい、試験終了です」

終了の鐘が鳴り担任が指を一振り動かすと、解答用紙がふわりと浮かんで教卓へと集まっていく。
(一気に100人くらいの用紙扱うとか集中力と技量どうなってんだあの人…)

ra「今日はみんなお疲れ様。午後の実技試験まで時間あるから有意義に使えよ〜」

じゃあ一度解散！とラッダァが手を合わせて言えば生徒たちがざわざわと話始めた。

(手応えはかなりある…これは好成績が取れてるだろう)

まぁ勉強会でみっちりやったのだからむしろ出来なきゃマズイわけで。

zm「ゼペル、聞いてくれ!全問解けたぞ！」

隣で受けていたゾムが興奮気味に言う。
筒状になっていた問題用紙がクシャッという音と共に真ん中から折れた。
尻尾がブォンブォン揺れてるように見えるのはおそらく幻覚だろう。

「ゾム様頑張ってましたもんね。お疲れ様です」
zm「…！せやろせやろ?もっと褒めてくれてええんやで!」
shp「いやいや、試験はまだ終わってないんですからAに強請るのはやめてくださーい」

間に入るようにショッピが自身の問題用紙を置く。その後ろにはロボロもいた。

rb「そう言うショッピくんもさっき褒めてもらおとか言ってたやん」

ci「…」

さらにその後ろから遠目にチーノの視線を感じる。