恋愛ゲームの悪役に転生。だが男だⅡ【男主】 (ページ7)

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チーノのメガネを外す。
すると息を呑むほどに美しいオレンジの宝石が2つ。手紙でも瞳が見れる写真は付いてなかったため、あまりの綺麗さに俺も流石に驚いた。

顔全体を見て思ったが顔面偏差値高い。やっぱ攻略対象。いいお顔持っているようだ。

「(瞳とか顔面とか)綺麗」
ci「はっ！？おま、何言って…！？」
shp「ちょ、Aさん?」

顔から火が出てきそうなほど真っ赤なチーノと何故か慌てているショッピ。なんだなんだ、2人して楽しそうだ。

面白いなぁと眺めているとチーノにメガネを奪われ、綺麗だった瞳が隠れてしまう。もう少し見ていたかったのだが…。まぁまたメガネ勝手に取ればいいか。

ci「お前……お前……！」
「あれ、チーノ様?どうし」

俺の声を遮るように彼は大声を発した。

「お前なんて大っ嫌いや！」

チーノが飛行魔法でどこかに行ってしまった。
嫌われただろうか?破滅エンドだけは回避しないと。

shp「はぁ…A?急に綺麗なんて言ったらそらチーノも逃げ出すわ」
「えー。でも綺麗なものに綺麗って言いたいじゃないですか」
shp「言ってもええけど…いや、これ以上増やされてもな。…やっぱダメ」
「ショッピ様にも?…あでもショッピ様は綺麗よりは可愛いだし…ううむ悩みますね」

俺が悩んでいれば、ソワソワとしたオーラを出して彼は言う。

shp「…時と場所と場合によってはええかも」

俺はわかりましたと返事をする。

(…てあれ?)

「呼び捨てタメ口だ。チーノ様に対抗してる」
shp「ちょ…⁉︎確かにそうっすけど！わざわざ言わないでええやんか！」
「可愛い所あるなぁ、このこの〜」

肘でちょんちょんとつつく。
飛び級コンビはヤキモチをしやすいのかもしれない。そこがまたゲームファンの心をくすぐるのだろう。
確かに可愛い。

shp「…可愛いって…女子ならともかく男になん「その考えは違うよショッピ」…というと?」
「可愛いって言葉に性別の枠組みは関係ないんですよ。男性とか女性とか関係なく、可愛いから可愛いんです」

前世から続いている考えのひとつ。
自分の経験故に、カッコいいも可愛いも綺麗も別に性別関係なく向けるべき…てね。

shp「なるほど。その考えいいと思う」
「おぉ、ショッピわかってくれる?今まで共感とかしてくれる人いなかったから嬉しいよ」

ありがとうと言って、ショッピは短い返事の後に笑い返してくれた。