恋愛ゲームの悪役に転生。だが男だⅡ【男主】 (ページ19)

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ゼペル・Aのフラワーフェスは訳がわからないくらい忙しい。
まず早起きして服装を考えアンとの作戦確認。

その後にミドリに作ってもらった特殊転移装置を図書館の裏口と闘技場近くの物陰に設置。そして図書館の正面口には人が近づくと反応する魔法を発動をする。

これで闘技場に行った時や視察をしている際に図書館に人が来ても速攻で対策ができるというわけだ。

図書館に来る可能性があるのはロボロ、ショッピ、チーノ、ひとらんにエーミールと既に交流があるメンツ。気にしてくれてたし出店(とは言えないような豪華なもの)でなんか買ってきてくれないかと少し願っていたりする。

ワンチャンで担任。あいつの事だ『担任だもん、確認で見にきたよ〜』とかありえる。

「…とはいえ、本来1人のところに来てくれるだけ有難い…とでも思っておこう」

全ての準備を整えた後は、いちど講堂へと移動する。
講堂では本日の競技に関する表が貼り付けてある。以前の様に教えてもらえるラッキーはないため、自分で見にいかなければならなかった。

今日の競技は学年関係なく闘えるため参加者も多い。予選はブロック制になっており、各ブロックは先生達の作る結界空間で5または6人になるまで闘わなければならない。

次に準々決勝、ここから1on1のトーナメント制に変化する。入学早々にあった実戦試験とは違ってクリスタルはなく、手加減も容赦も入れるなと言う事らしい。

ちなみに、準決勝までは複数の場所で同時にトーナメントが進んでいく。
優勝賞品には手にした者に1番似合うアクセサリーに変化する不思議な魔鉱石。しかもこれには魔力の操作を安定させる効果と魔力の貯蓄機能が付いているらしい。

他にもかなり豪華な賞品ラインナップとなっておりこれ目当てで参加する者は多い。
しかしアクセはシナリオを考えると近いうちに壊れるし、2位と3位についてくるお菓子欲張りセット…というのが本心である。