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俺がお母さんと出会った秘密の地下で、魔物の子どもたちが話してくれていた宗教…というかカルト集団みたいなものの存在。生徒だけではあの地下を使えないし、そもそも旧式を覚えているものなんてそういない。
md「誰から聞いたの？」
表情が無となる。
「風のウワサですよ。…はは、貴方の昨日の反応なんだか納得しました」
俺を崇拝してるなら、あの地下室で闇属性の魔力も浴びた経験があるということ。昨日の交渉で最初に抵抗を見せたのも慣れのせいだったのか。
md「ラダオくんのよりも強かったから、結局負けたけどね」
「異常な執着があったし予想はできてたけど…やっぱアイツ絡みですか」
md「うん、彼はこの集まりを作った張本人だからね。あくまで俺は運営の1人なだけ」
ミドリの発言に俺は眉をひそめる。つまり、運営にはもう何人かの教師がいるという事か。
残りも全員キャラクターでした、なんてことがあったら本格的に対応をする日が来てしまいそう。
md「俺は崇拝ってより技術が知りたかっただけ。あとは彼の指示通りに動いて…気付いた時には集まりから宗教に変わってた」
「…反対とかしなかったんです?」
md「ﾑﾘ｡同じ様なことされてたんだもん」
やっぱ人を操るには人に言えないようなことをするのが一番というわけか。思考が似ていることに少し嫌な気分になる。
そんなことを知らないミドリは最後の一口をモグモグと食べる。カップケーキがなくなった。
「とりあえず今日はこのくらいで。名簿の件は学院長の目を引く行動をしてもらうことにします。今後とも、お願いしますね」
md「…わかった」
「ちゃんとご褒美もあげますから」
md「…！早く出てって」
昨夜のことを思い出したのか、耳を赤くしながら彼は扉の前までじりじりと移動させる。
「ミドリせんせ」
少しの静寂。くふと笑って俺はドアに手をかけた。
「失礼します」
ー
co「お疲れ〜。ゼペルさんからさっき追加でカップケーキ二個貰っちゃたんだけどさ、1ついるー?」
md「…そこ置いといて」
co「あれ？何かあった?」
md「な、なんでもない！」
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作者名：あんべべ | 作成日時：2021年9月26日 19時
