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また、完全にボッチになると、やはり面倒なことも起きる。
「______！」
左斜め後ろ。生徒の罵声とともに魔法弾が飛んでくる。当然ながら事前に張っていた結界が弾くけれど。
「この魔人め！この学院から出てけ!」
「貴族や教師を騙して、なんて恐ろしい…!」
噂を間に受け、俺を学院から追放したい集まりが後ろに沢山いた。20はいるだろうか。こういった時に限って団結が早い。排斥志向とは全く恐ろしいものだ。
ちなみに魔人とは、悪魔から力を貰ったり闇属性の魔法に魅入られ、正真正銘の心が壊れたバケモノみたいな魔術師の事を指して使う言葉。
…まぁ心は壊れてるのかもしれませんけど?
あんまし使っちゃいけないチクチク言葉だろう。道徳心を俺にも適用してほしいものだ。
re「おい」
ゾクッ、と背筋が凍るような空気の圧が、突然ここら一帯を襲う。あの集団の中には圧に負けてしゃがみ込んだ生徒もちらほら見える。
re「お前ら何やってんだ？」
怒らせてはいけないとフォロワーさんたちが言っていたレウクラウドが激怒しながら此方にやってきた。
どうやら彼が冷気の発生源らしく、近づいてくるたびに周りの温度が下がる。
一方で身の危険を感じてか、生徒たちはジリジリと彼から離れていく。
「レウクラウド先生だ…」
「すごい怒ってる…早く逃げよ…」
「先生はゼペルの味方…?騙されてるのに…」
はあ、と彼はため息を吐く。
re「噂は確実なものではないだろ。本当だと言うなら証拠を持ってこい。それに学院内での戦闘は校則にて禁止している。撃ったやつはもう把握してあるからあとでキョー先生からの指導受けてきな」
他の奴らはとっとと教室に戻れ。
最後にまたとんでもない圧を発したレウクラウド。生徒たちはあっという間に辺りから居なくなった。
なんてパワー。やはり教師陣攻略対象の1人…敵に回したくない。
re「ゼペルさん、大丈夫？怖いところ見せてごめんね」
「いえ、こちらこそお手を煩わせてしまい、申し訳ありません…あの、先生はどうしてこちらに?」
re「少し俺と担任と面談をしたくてね。呼びに来たんだ」
恐らく、フェスには出ないでもらいたいかもーごめーんって言われるだけだろうな。
「わかりました」
re「ありがとう。それじゃ、講師室まで」
俺とレウ2人分の魔法陣が足元に出現。
次の瞬間には担任の講師室の中にいた。
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作者名：あんべべ | 作成日時：2021年9月14日 11時
