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ルナのクラスと合同の授業、本日ラストはレウクラウドによる魔法実技。
クロノアの授業で紹介した魔具の力をレウクラウドによって実演してもらった後、岩属性における基礎魔法の練習…と思っていたのだが。
「先生、これは一体?」
re「やっぱり普段使ってる人に頼んだ方が、勉強になると思って」
四方に張られた結界。その中にいる俺。上空には大量の的。そう、実演を俺が行うことになった。
(なぜ？)
re「はい注目。実際に魔法の力を抑制する魔具を扱っているゼペルさんに、今から実演を行っていただきます。観る気なさそうだから言っておくけど、ゼペルさんは今回の操作性テストで最も点数が高いからね」
「そんな、的を全て撃ち抜いた方は他にもいらっしゃいましたよ?」
NPC生徒の発言にレウクラウドは苦笑いを浮かべ、ああそれはねと説明をする。
re「どこかの青い学年主任がゼペルさんを入れた3人の時に難易度上げてたんだよ。だから例え全弾命中していたとしても、その3人より点数が低いです」
そうだったのか。つまりショッピとロボロも点数が高くなっている。…あんな改変試験で周りと同じ点数基準では不公平にも程があったし、それは安心だ。
re「じゃあ、実演してもらおうか」
安心してるのも束の間。主に貴族達がヒソヒソと何か言っているが、実演が始まろうとしている。
準備を整え、俺は銃を出して構えスコープを覗き込んだ。
re「では開始!」
レウクラウドの声と同時に的へと正確に当てていく。動かず変な強度も無く。通常の的はこんなにも撃ちやすいものなのかと感動を覚えそうだ。
re「よし。Aさん、一旦ストップ」
「まだ的は結構残ってますが…」
3分の1を打ち終えたところでレウから声がかかった。
re「大丈夫。今度は魔具を使わないであの的を壊してみて」
「わかりました」
魔法弾を複数生み出して、残った的に向けて放つ。
闇属性の魔法、ましてそれを先祖代々つかってきたゼペル家の人間が放つ魔法弾は他属性に比べて威力がとんでもない。
衝撃波さえ出てしまう魔法弾は、残っていた的をあっという間に破壊してしまった。教師さえも驚かすほどに。
re「おぉ、予想以上に威力がすごかった。…こほん。お見事です。こういう風に魔具は___」
説明が再開され、俺は元の端へと戻る。
ルナにガン見されていたのは気のせい…だと思っておこう。
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作者名：あんべべ | 作成日時：2021年9月14日 11時
