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「つまり…」
ぶつかった時に遅延性の毒を入れられる
↓
戦う
↓
倒れる
↓
目を覚ます(イマココ)
とな。
shp「本当にもう、平気なんですね?」
回復魔法をかけても目覚めなかったため、教師たちに医務室に運ばれたらしい俺。ベッドで目を覚してすぐに看護師の人が連絡を入れたらしく、交流に成功した攻略対象4人が一気に訪れていた。
一連の流れを説明してくれた彼はじとりとこちらを見て尋ねる。
「もちろん、というかぐっすり寝て体調はバッチリです」
前世の頃から睡眠不足と寝つきの悪さを引き継いでいた自分としては、この上なくいい睡眠となっていた。これでしばらくはまた徹夜しても大丈夫だろう。
しかしショッピは俺の反応に半ばあきれたのか、全くとため息をこぼしていた。
em「あのあと養護教諭の方も来てくださったので毒は完全になくなってます。副作用が心配でしたが、問題なさそうですね」
「ええ。ご迷惑をおかけしてすみませんでした」
助けてくれた3人と犯人を捕まえてくれたと言うヒトランに深くお辞儀をする。
(のちのち、毒に対応できるアイテムや魔法も作らねばならないかも。瞳では精神系しか防げないし…)
ht「Aが謝ることはないよ。悪いのは加害者だから」
ともかく、無事で良かった。
ベッドに座る俺のために屈んでから、口元が見える状態でヒトランは笑った。
思ったより顔が良い。優しくて暖かい笑顔。彼につられてこちらも頰が緩んでしまう。
rb「おぉ、Aの表情が変わった！ヒトランすごいなぁ…」
shp「そういった顔、できるんですね」
2人の驚く声にヒトランは目をパチリと動かす。
ht「二人とも知らなかったの?エミさんは?」
em「私は見たことありますよ。入学式の時から笑われていましたけれど…」
途端に2人から不機嫌オーラが薄らと見える。
何か不味かったのかと焦る中、もう一人べつの気配が近づいてきた。
?「まぁ〜あれだよね。これからたくさんいろんな表情見れるってことだよね」
ベットを囲んでいるカーテンの隙間から1人、ひょこっと顔を出す。その人物は主人公へヒントをくれるお助けポジの先生だった。
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作者名：あんべべ | 作成日時：2021年9月14日 11時
