・ ページ31
「ご、ごめ…ショッピ様?」
気づいて手を頭から戻そうとするとショッピの手が上から被さり動かせなくなった。もしかしてめちゃくちゃキレてるのでは…？
だとしたらまずい、ライバルポジとか友達それどころの話じゃなくなる。
(せっかくいい距離感になりそうだったのに…やべえ)
shp「別に俺嫌がってないんすけど」
「つまり撫でていいんですか?」
shp「言わせないでくださいよ」
うるうるとした涙目でこちらを睨みつけてくる。しかし怖さよりも可愛さが強い。
(もしかして俺、主人公より先に説明文の通りの黒猫モードを体験させてもらってる？)
そもそも主人公だって好感度が高くなければ撫でれないはずだ。これは偶然にしても凄いことが起きているかもしれない。
撫でるのを再開すると心地よさそうに目を細めるショッピ。
rb「…なあ、もうショッピくん泣いてないから撫でへんでええやろ」
shp「あれ、ロボロさん嫉妬ですか?」
ちゃうわ！と大声をだしてエーミールに怒られるロボロ。いや嫉妬されても困るのだけれどね。
shp「…Aさん」
「あっはい」
shp「俺も貴方と…友達に、なりたいです」
段々と声が小さくなる彼。思わず顔の筋肉が緩んでいく中、俺は答えた。
「はい、もちろんです」
こうして、同学年2人目の友達ができたのである。
ーーー
rb「これで俺たちも堂々と移動できるな!」
shp「いや、集まってくる人おるし堂々とは歩けないっすよ」
em「気配消しを掻い潜る人もいるくらいですから。あまりお勧めはできないですね」
気配消しを使わず4人で闘技場までひとっ飛び。
この中で何故かロボロが1番嬉しそうだ。
闘技場近くで着地。
対ルナ戦はもうすぐ。このまま闘技場に入ったら俺は戦わなければならない。…負けるらしいですけれど。
rb「でもやでショッピくん！エミさん！3人で歩いてたら貴族連中は俺たちにとやかく言えへんやろ?
俺はともかくショッピくんはトップクラスやし」
確かに料理人と伯爵じゃ圧倒的に後者が強い。
だが辺に巻き込むのも_______。
午前ぶりの衝撃。考えていれば顔も知らない生徒とぶつかった。
「あ、すみません」
mb「バケモノが…」
rb「なっ⁉︎おい待て！」
ロボロが怒りで声を荒げると生徒は走って逃げてしまった。なんだったのだろう?
shp「やな奴っすね」
em「あ、Aさん時間が」
「本当だ。それでは、先に行きますね」
rb「おう！俺たちも近くで見とるからな〜！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 810人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あんべべ | 作成日時：2021年9月14日 11時
