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移動した後、やはりショッピからは怒られた。それに他貴族からの視線が槍の様だったため、恐らくお呼び出しがほぼほぼ確定。
とはいえ、その他のもの含め実技試験の内容は全て終了した。
現在はお昼ご飯。ロボロとショッピとは一旦別れて、学院の屋根の上でおにぎりを頬張っている。
うまい。
今日は朝からヒトランと仲良く慣れてたからか、このおにぎりの旨さが上がっているのかも。
「次は実戦かぁ…」
トーナメント制でなんでもありの戦い。
ルールは簡単、自分の側に現れるクリスタルを相手に破壊される、もしくは戦闘意思をなくしたら負け。
ショッピとロボロとは初戦でぶつからずとも上がれば早いうちに戦える。あの担任がそういう組み合わせにしてあるはずだ。
そしてこの実戦試験、やはりシナリオ内のイベントがあるわけで。準決勝で主人公ルナと戦うのだ。まぁ俺側が負けるのだけど。
そんで、この負けは生徒達の闇魔法への嫌悪が増すきっかけになる。悪口程度だったものが、直接的に精神を痛めつけるいじめに変わるらしい。
俺に勝った後の決勝戦ではゾムと戦う。これは主人公の負けイベで、ゾムが一年の中でトップクラスに強いことをプレイヤーに見せる部分となっている。
「負けたらいじめ、勝ったらゾムとバトル。どっちもえぐいなあ」
ーーー
さぁやってまいりました。学院名物、新入生の実戦試験！
とよく通る実況の声が聞こえた。一年の試験であるにもかかわらず観客たちのテンションは高い。みな戦いが好きなのか、それとも場所の雰囲気がそうさせているのか。
ここは実戦が可能な闘技場と呼ばれる広い学院に設置してある施設だ。
「気になる対戦表は講堂に掲示してありますので、まだ見てない方は是非ご確認を！」
実況の発言にん？と俺は目を丸くした。
(こうどう、こうどうはやはりあの講堂か。俺が絶対に行けないところじゃないか)
人が多く集まる事が確定しているあの場になんて行けるわけがなく。これは困った。
?「ゼペルさん?であってるかな?」
考えあぐねていた中、聞いた事ない声に後ろへ振り向く。そして俺は心の中で悲鳴を上げた。なぜならそこにはいたのは追加コンテンツで登場するキャラだったから。
pi「初めまして。ファー＝ピクトハウスって言います。一応男子寮の寮監と、4年生の授業を受け持ってるんだ」
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作者名：あんべべ | 作成日時：2021年9月14日 11時
