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rb「ゼペルさんに謝罪しないんかアイツ」
隣でロボロが少し苛立っているような声色で言う。
別に主人公ってこういう時自分のことで精一杯だから、俺としてはどうでもいい。ぶつかった所は回復魔法で治せるし。
とはいえロボロにも正義感があるのだろう。さらに謝罪のワードが出てくると言うことは一部始終を見ていたということ。ここではまだちゃんとしたイベントが起きない予定だし、早く立ち去りたいところ。
「ロボロ様、俺は大丈夫ですので」
まだ試験中の生徒たちが降りてくる前に、いったん結界の端へ移動しようと提案した。しぶしぶといった感じではあったが了承を得て、ささっと主人公たちから距離を取る。
rb「そういえば…Aさんっていうんやろ？先生が呼んでたの聞いて、さっき知ったんやけど…」
ロボロ発言で名前を言えないまま親衛隊に連れて行かれてた昨日の事を思い出す。
「はい。ゼペル・Aです。好きなように呼んでいただいて構わないですよ」
rb「やった！じゃあAやな！俺のことも自由に呼んでもらって構わんし、畏まらないでええよ」
なんという事でしょう。
ついに、新入生組のメンバー1人と友好関係が誕生した瞬間である。1年の知り合いが最初この人なのはかなり大きいかもしれない。
「ありがとう、ロボロ」
lu『闇属性の魔法……あんなに恐ろしいものだなんて…』
sha「どうしたん?やっぱ保健室行くか?」
lu「ううん、大丈夫。心配してくれてありがと」
ーーー
魔力維持の試験が終わり点数をそれぞれ先生から聞かされると、不機嫌そうなショッピも何故か合流。3人で試験を回ることとなった。
…いや、てっきりロボロも新入生組のところへ戻ると思っていたのだが。
rb「なんか他の奴らも自由に動いとるし。それに試験受けてすぐに互いの結果知れた方がより熱くなれるやん」
だそうだ。
shp「ロボロさんの考えには賛成っすね。あんま乗り気しないけど」
rb「ショッピくんは昨日のランクで2人に負けてるから拗ねてるんよ。今日の点数はほぼ満点で俺らより一歩リードしてるんやけどなぁ」
ロボロがこっそり耳打ちしてくるが、それはある程度わかってたことなのでクスリと笑ってしまった。余計にショッピがムスッとした表情になったことは言うまでもないだろう。
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作者名：あんべべ | 作成日時：2021年9月14日 11時
