恋愛ゲームの悪役に転生。だが男だ【男主】 (ページ15)

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ra「きたぁぁぁあ！」
「なんで先生が1番喜んでるんですか。ふふ」

担任の喜び方に思わず笑い出してしまった。
ミドリとは小さくハイタッチ。彼は俺より表情筋が硬そうだけど、オーラで喜んでいるのが伝わる。だってお花飛んで見えるし。

タイミングを見計らって、退出していた人がぞろぞろと入ってくるため急いでホールの端っこまで移動した。
あとは解散の号令を待つだけ、思っていたのだが。

2人ほどこちらについてきてしまった。

kn「おい」

コネシマとその後ろにいるショッピである。嫌だなと思いながらもコネシマの方に視線を移す。
後ろの彼はどこか不機嫌そう。

kn「ランクは?」
「13です」
kn「機材変えたのはそういう理由やったんか」
shp「魔力量少ないって噂ありましたけど。噂は当てにできないですね」

なんとも嫌味っぽくショッピに言われる。
その噂を知ってる上で勝負仕掛けてきてるあたりコイツの恐ろしさを垣間見た。

(昨日は巻き込まれて渋々の体で言ってたが、勝つ気満々じゃない？)

さらにゼペル家の魔力量が飛び抜けてることは他の貴族には知られてないのだろうか。…執事長から1番に教えてもらってたのだけれど。
とはいえ、情報なんてまあ操作されるものだし仕方ないか。

「勝負を仕掛けてきたのはそちらですから、本気でこちらも行わねば失礼でしょう。明日も引き続き、よろしくお願いします」
shp「…えぇ。もちろん」

ショッピの笑顔が引きつっている。こんなのファンクラブに見られたら俺校舎裏に呼び出されそうだ。

だがこちらも破滅回避のために学院内での成績を上げにあげたいのだ。
この試験、手を抜く気はない。