恋愛ゲームの悪役に転生。だが男だ Ⅴ【男主】 (ページ6)

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今日は職員会議があるから〜と言って帰りが早くなっていたのだが、どうして来てるんだ。
期末試験の順番決め早くして欲しいのに。

「先生大丈夫ですか?」
ra「まぁ、これでも…実技の教師だしね。俺のことより生徒の事を今は優先しないと」

(おぉ〜先生らしい発言)

こう言う部分が生徒たちから人気なのかもしれない。

「ご心配なく。シールドにも触れてないんで無事ですよ」

ミドリは俺の周りをフヨフヨ飛んで確認をする。
確認が終わるとポチポチと何かに記入をしたかと思うと、どこかに記入物が飛んでいった。

pi「とりあえず今回は助ける事ができたけど、あの雰囲気だとまた問い詰められそうだね」

ルナだけでなく、他の生徒たちもギャースカ言ってくるのは目に見えている。

「ええ。ですので」

期末試験までは図書館登校をさせてください。

ゲーム内でも衝突イベが終わった次の日からゼペルは図書館登校を行うと書いてあった。
主人公はこの期間にエーミールのルート進めた時のみ知れるらしい。

ra「わかった。勉強範囲や課題は各先生たちから聞いとくね」
「ありがとうございます。…あの、後ろからキョー先生の声が聞こえて来てますが」
md「これ帰んないと終わる」

ラッダァとミドリは大急ぎで職員会議へ戻っていった。そしてまたピクトと2人に。俺は向き直って口を開く。

「先生、一つ質問しても宜しいでしょうか」
pi「いいよ〜。何かな？」
「禁忌の魔導士の復活と暗黒月の再来は本当にあり得ることなのですか?」

禁忌は輝きに倒された…つまりは死んだということである。いくらこの世界であろうと死者蘇生は考え難い。ゲームのストーリーでも禁忌の魔導士が復活したというエピソードは存在してなかった。

それに禁忌や俺を崇拝している者たちが旧式のとんでも魔法を使えるとも……ラッダァたち運営であろうと流石に難しい気がする。

pi「その口ぶりからして、やっぱり盗難事件には関わってないようだね…安心した。…うん、肉体は朽ち果てているんだから復活なんて無理だと思うよ。
でも暗黒月は……復活関係なく起こせるよ」

君なら、ね?

「え…?」