恋愛ゲームの悪役に転生。だが男だ Ⅵ【男主】 (ページ10)

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先程までいた場所からは、本来なら美しく見えるはずの光の柱が空へと伸びている。

「あっぶな…なにす「レウ先生離れてください!危険です!」……はぁ」

レウに怒っていいかと通信魔法で聞かれて速攻でダメだと答える。貴方は穏便に止めるだけでいい。

本来のシナリオならば、レウがゼペルさんだよと話し誤解を解こうとする。そして主人公は驚きながらもどうしたのかと聞いてくれるのだが…。

体調不良のゼペルは、精神状態も良くない中で若干の焦りが引き金となり攻撃を主人公に仕掛けてしまう。…少しだけ大きめのやつを。
周りの生徒たちも気づいてしまい、攻略対象たちは庇うように前に出るのだとか。

そして主人公が事情を説明するため、ゼペルは自身がそのような状態であることを初めて知る。
このストーリーから察するに、アンとも交流をとっていなかったのかもしれない。

ここで彼女は闘技場を逃げ出すため授業は再開。
主人公は選んでいたキャラと再度交流をする。

(…だめだ、かなり原型が崩れてる)
俺は既に情報を得ているし、ルナが話を聞いてくれるような性格ではなく。

実際レウが誤解を解こうと話しているが、聞く耳を持ってない。小さく魔法の発動も準備してるぞアイツ…俺より悪役の素質あるんでね?

ra「どうしたの3人とも」
re「えーっと…ゼペルさんの姿について?」

とっても誤解を招きそうな言い方。
それはルナも思っていたのか説明を始めた。

lu「休み時間の時から闇属性のオーラを感じ取って、警戒しながら授業に来たんです。そしたら観客席に禍々しいオーラを放ってる黒いお化けみたいなのがいて…

じっと私たちを見ていたので何か危害を加えるのかと思い、光属性の魔法を使ったんです。…そしたらレウ先生にはゼペルさんに見えているらしく…」

先生にもゼペルさんに見えているのですか?と尋ねる。
…というかキミ猫被ってない?すごい怖かったですみたいな演技目の前でされてるのですけど。
はなから倒すような顔してましたよさっきまで。

ra「俺にもゼペルさんに見えるけど。…とりあえずA何か言ってみる?」

何か…何かって何だよ。
とりあえず声出せばいいのだろうか。

「怠いことしないで貰っていいですか?」
re「え、、、?」

俺の放った一言はまさかのものだった。