エラー？不機嫌ヴィラン！ ページ8
突然のノイズに不満を感じつつも次の授業を目指す。
2人と会話もポツリポツリとしているが苛々をぶつけてはいないだろうか。
そこだけ心配。…変に異変悟られて計画がどじゃんするのも困る。
kn「そういや誰も気づいとらんな」
後ろを歩くコネシマが言う。
まだ気配消しについて説明をしていなかった。
ut「確かに…って、ちょっとAちゃん。無理して魔法使ったらあかんよ体調良くないんやろ?」
「でもかけないと面倒ごとが増えるんで」
そんなこと言って〜とウツにやんわり怒られる。
しかし外したら俺もどうなるか判ったもんじゃない。始業式にあった表彰のせいで俺まで悪く見られるここ最近。
考えなくともわかる。誹謗中傷の嵐だけはごめんだ。
解除しろ、嫌ですのやり取りを繰り返していればラッダァの混合実技を行う闘技場アリーナまで到着した。まだ授業参加者がいないことはこれ幸いだろう。
ra「あ、A〜」
普段より軽めに気配消しをかけていたからか、俺に気づいて此方に走ってくる担任。
しかし、近づくにつれて表情は焦りの色が浮かんでいった。
ra「A、あの…何かあったの?」
「…はい?」
後ろにいた2人も俺の顔を確認。
目を開かれたのでそこまで酷い顔をしているのだと察した。
「体調の悪さ故です。お気になさらず」
kn「なら休んでたほうがええんやない?事故ったらそれこそ問題になるぞ」
コネシマが言えば速攻で担任は見学の許可をくれる。全然大丈夫、なんなら早退でも好きなの選んで！と過度すぎる心配をしながら。
とはいえ帰るつもりはないため見学を選んだ。
「ありがたく休ませて貰います」
ra「うんうん。…ただその前に」
その眉間なんとかしようね〜と人差し指でグリグリされる。
ut「先生、多分それ逆効果やないですか⁉︎」
kn「ふ…あっはっは！ゼペル余計険しなってますやん!」
ra「え、えぇ…?嫌だった?」
仕返しとして同じようにグリグリグリ…。
「何してるんですかねえ、ラッダァ先生？」
ra「い、痛い…ごめんなさい…」
満足したところでべ、と舌を出してから闘技場内の観客席へと移動した。
ra(……何だったんだろあの違和感。レウさんも補佐で呼ぶか。…クラシアさんと何かないといいけど)
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作者名：あんべべ | 作成日時：2021年12月1日 18時
