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数日後、無事に選択科目は旧式魔法の歴史基礎となった俺。
現在授業教室の前。アンによればここを選ぶ気はなさそうと言っていた。
ゴクリと唾を飲んで教室を覗く。
因みに言っておくと気配消しはつけてるため誰も気づいてない。
端から端、隅から隅まで確認。
(アイツは…いない)
いよし。心の中で大きくガッツポーズ。
窓際にはコネシマとトントンもいる……これはゼペルさん大勝利ー、だ。
とりあえず2人に近づいてみよう。
ut「えっAちゃん?」
「ウツ様」
気配消しを使っているにも関わらずウツに気づかれた。しかしそれよりも。持っている教科書は俺と同じ、ということは。
ut「同じ科目選んでたんか〜。めっちゃ嬉しい〜」
「俺も知ってる人が3人もいて安心しました」
宜しくお願いしますとお辞儀。
顔をあげ、くるりと回れ右。さぁ今度こそ2人に合流だ。
「コネシマ様」
kn「おおやっと来たか…って…」
大先生お前もか！と言ってコネシマはウツの背中をバシバシ叩いて喜んだ。
その間に俺はトントンへ挨拶を済ます。
「トントン様も、宜しくお願い致します」
tn「此方こそ。そこの2人共々宜しくお願いします」
見ていた2人に堅いなぁと言われる。いやそこまで交流ない人に対してはこんな感じになるって。
pi「はーい。チャイムまだだけど全員来ているか確認するので座ってくださーい」
教卓で支度をしていたピクトの呼びかけで生徒たちが自由に席へついていく。
俺も隅の席に触った。もれなく隣にウツを添えて。
「別の席でも良いのですよ?」
ut「え、俺座っちゃあかんかった?」
「それは全く。どちらかと言うと嬉しいです」
ほんまに〜?と聞いてくるウツはどこか嬉しそうだった。ついでにグッドサインを送れば吹き出してピクトからチョークが飛んでくる。
pi「仲良しなのは結構だけどウツくん話聞いてねー。…こほん。それじゃあ名簿通り受講者の確認が取れたので、今からオリエンテーションを始めます」
ヒラリ、と教卓の方から紙が飛んでくる。
大学とかでよく見かけたシラバスと同じようなものだと思っていい。授業計画と評価基準…前世でなかった項目といえば。
pi「旧式魔法は人によっては…特に王族及びその関係者かな。完全に旧式魔法を無くしたい人もいるため、扱いには十分気をつけるように。
くれぐれも学んだ内容を変な事には使わないでね」
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作者名：あんべべ | 作成日時：2021年12月1日 18時
