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第2話。 ページ33

ざわざわとうるさい廊下。

固まって喋る女子にふざけて遊ぶ男子。

この光景を見るのも1ヶ月半ぶり。

日に焼けたクラスメイトや少し太った隣の席の女の子以外は夏休み前となにも変わらない。

変わったのはきっと私だけ。




「えー、蓮わかれたの!?」

「早くない??」

やっぱりもう広まっちゃってる。

でもしょうがないよね、田ノ浦くん人気者だし。

教室の色んなところからチラチラと視線を感じる。

私、嘲笑われてるのかな?

お前なんかに元々無理だったんだよって。

私はその視線から逃れるように紙袋を握りしめて下を向いた。

この紙袋には田ノ浦くんの上着が入っている。

朝、誰もいない時に田ノ浦くんの机に置いておくつもりだったが今日に限って人がいたから諦めた。

下校の前くらいに下駄箱に入れておこう。

「なーに1人で考えてんのよ」

頭上から急に聞こえたその声に私は反射的に顔をあげた。

「あやかさん…」

「あんたさぁ、これ忘れてたでしょ」

「え…?」

少し乱暴に置かれた袋の中身を見ると私の私服とバッグが入っていた。

「ロッカーの鍵無くしたからって一生取れないわけないでしょ?世の中にはスペアキーというもんがあんのよバカ」

「あ、ありがとう…」

「じゃ、顔あげてしっかりしなよ。」

あやかさんはそう言うとわたしの肩をポンと叩いて自分の席に戻った。

しっかりしなよ…か。

そうだよね、うだうだ考えても時間は取り戻せない。

この上着を返したら田ノ浦くんのことは忘れよう。




これが…最後。

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クロ - 久しぶりです! 少し来れてなくて....更新してくれて嬉しいです感激で語彙力が (2019年8月18日 13時) (レス) id: df4019f8a8 (このIDを非表示/違反報告)
まりあ(プロフ) - えだまめさん» わぁ、えだまめさんお久しぶりです!!part2までどうもありがとうございます!!part3でも元気をもらえたら嬉しいです!またお待ちしてます! (2019年6月4日 4時) (レス) id: 3c107f3e51 (このIDを非表示/違反報告)
えだまめ(プロフ) - 二度目のコメント失礼致します…!お忙しい中part2更新お疲れ様でした!ドキドキの展開で完結まで楽しみです!part3も楽しみにしております! (2019年6月4日 3時) (レス) id: 83643b9572 (このIDを非表示/違反報告)
まりあ(プロフ) - 夜道さん» 夜道さん、コメントありがとうございます!part3はお兄ちゃんたちのことをメインで書いていこうと思うので最後まで見守っていただけると嬉しいです! (2019年6月4日 3時) (レス) id: 3c107f3e51 (このIDを非表示/違反報告)
まりあ(プロフ) - リリム@MEIKO廃さん» リリム様、コメントありがとうございます!すごく嬉しいお言葉感謝します!part3でまたお会い出来ることを楽しみにしています! (2019年6月4日 3時) (レス) id: 3c107f3e51 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まりあ | 作成日時:2018年8月15日 23時

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