【カラ松派生】ブルーダイヤ

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朝の挨拶や昨日のテレビの
話題などが飛び交う教室の
中、私、A・ミュールは1人で
スマホをいじっていた





[カジノ ブルーダイヤ]





そう打ち込み検索ボタンを押す
画面が変わり、『ブルーダイヤ』に
関する検索結果がずらりと出てきた





一番上をタップすると白い画面からは
一変、金、銀、そして青を基調とする
ネオンの華やかな画面に切り替わった



真ん中には、ぎらぎらした背景とは
正反対の黒、白、青といった色で
『Blue-Dia』と描かれていた





何か新しい情報などがないかとつらつら
流し読みをしていると、私の隣に
座っている男の子、オーソン・パイン
フィールドがひょいと画面を覗き込んで
きた





「A、また『ブルーダイヤ』の
　ホームページ見てんのかよ。ホント
　お前、あそこのオーナー好きな。」





むっとして見ると、オーソンは頭の
後ろで手を組み、にしし、と笑った



私も負けじと言い返す





『ちがいますー。カジノに興味がある
　だけですー。オーナーは関係ありま
　せーん。』


「えっ関係ないってことは嫌いなの？」


『そりゃ好きに決まってんじゃん！
　あの人ほどカッコいい人はいないよ！
　前もさ、あの、名前忘れたけど腹立つ
　大富豪とカードしてたやつ、見た！？
　あの打ち負かしっぷり！ロイヤル
　ストレートフラッシュなんて出た
　ときは叫んだよ！』


「あー分かった分かった。お前の
　オーナー好きはよーく分かった
　から。」





スマホを振りながら話す私をたしなめる
様に、オーソンはどうどう、と小さく
両手をあげた

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