【刀剣乱舞】旅立つ前に

サクラスタンプ（宗三左文字） ページ8

「そふとくりーむ？」


「えぇ。間違いないと思いますよ？ガン見してましたから」


あの子が燭台切に謎々の様やお願いをしたらしく聞き回っていた

何処かで聞き覚えのある例えに僕が答えると彼は大層驚いた表情を見た

あの子が嫌悪していたのを彼は知っていたから意外だったんでしょうけど


(偶々なんて、珍しくもない)


人間は皆、貪欲で強欲

欲求と言う欲求を貪る醜い獣


『ねぇねぇ主！あれ買って！』


『あれ？』


『いーじゃん！ねっ、出陣頑張るからさー』


それが本性

もう人間に振り回されるのもうんざりだと言うのに


『もー仕方ないわね』


政府は錆び付いた鳥籠へ僕達を繋ごうとする




『此処で待っててください』




子供と言えど僕達には必要ないでしょう？



『必ず迎えに来ますから』



あの人が賭けに負けたから、はいそうですかと付き従う必要は皆無

利害の一致の有無だけ


(素直に成仏したらいいんですよ)



『どこいくの？』


『どこにも、忘れ物を取りに行くだけです』


『じゃ！』

『ので、大人しく待ってるように』


『わか、た！Aまつ！』



貴女が惨めで不憫な哀れでなければ


『だからおむかえきてねぇっ！』


一層、救い様の無い凶悪だったら良かった


『そーざ』


１日、２日いや


『そーざ、こなぁいねぇ…』


３日経てど、ずっと其処に居なければ



『………馬鹿な子…』



《同情》等しなかったと言うのに


「そーざ！そーざ！」


「はいはい、一つだけですよ」


「わかたっ」


これは同情なんです







「でか…」


「ししっ」


「貴女も人の子でしたか…」


「にぃーとはんぶんこするのー」


僕は絆されてなかんか、ない


「……」


「……これ、めっ？」

「駄目なわけないでしょう。ちゃんと皆と半分こしないともう買いませんからね」


「まかして！」


(現金な子…)


あの日を境に僕は買い出し係となり

僕が玄関へ行くといつの間にか付いて回る様になったわけですが


「そーざ！そーざ！あれなぁに？」


「ソフトクリームですよ。白くてくるくるしてるのは」


「そふとくりぃむっ！A、あれ。みたねぇ」


「えぇ。此処は良く来ますからね」


毎回、あの白い甘味に釘付けになるので大変なんです


「みったん、そふとくりぃむつくれる？」


「大丈夫でしょう」


燭台切、僕は期待してます

貴方ならきっと叶えてくれると、是非ともソフトクリームをマスターしてください


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