GF出身の審神者と歌仙兼定。(とうらぶ×約ネバ） (ページ2)

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GFからの脱獄のはなし。ページ2

「主、その……傷と数字はなんだい？」
「これ？嗚呼……。傷はハウスから『脱獄』する時に発信機を出したからで……この数字は管理ナンバー。私は、孤児院のフリをした『農園』の出身なんだ。鬼の食料として育てられたんだけど……家族が気がついて、脱獄を決めたんだ。食べられてたまるか、生きてやる。私達は人間なんだ！ってね。」とAが人懐っこそうな笑みを浮かべた。
　Aの隣にいた歌仙兼定は驚いた顔をしていた。
自分の主がそんな恐ろしい場所で生活していたとは考えてもいなかったからだ。
しかし、初めて会った時に思ったのはやたら賢いこと、そして、身体能力が高いことだ。
鍛刀も出陣の指示も一度説明されただけで覚えて居たからだ。
「そんな、恐ろしい事が……それじゃあ、そこに居た人の子達は皆逃げきれたのかい？」
「いいや……残してきた子達もいるよ。これは、合意だった。本当ならみんな連れて脱獄したかったよ。」
「……貴女は、そのハウスに復讐を望む？」と小夜左文字がAの服の裾を引っ張る。
「……ううん、楽しかったこともあるから……そんなことは望んでないよ……。」
「そうなんだ……。」と下を向く。
「でも、どうやって逃げたと言うんだい？」
「……それは、そのうちね。そうだ！」

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