幼馴染に愛されすぎた歌姫 2 (ページ24)

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68話ページ24

『ごめんね二人とも！わ、私…ううっ…大嫌いなんて嘘だからっ…ﾋｯｸ…ﾋｯｸ…二人のこと愛してるからね…ﾋｯｸ…ﾋｯｸ…』

？｢わぁってるよ、謝るのは俺達の方だぜあかり、悪かったお前の話も聞かずに…｣

？｢すまなかったのだよあかり…もうこのような事がないように努力するからもう嫌いなんて言わないでくれ…あかりに拒絶されたら僕は死んでしまいそうなのだよ…｣ﾁｭｯ

『ん…紅郎も』

？｢あぁ｣ﾁｭｯ

『ﾍﾍｯ仲直り/////』

驚きのあまり何も言えませんでしたが幼馴染にしてはやり過ぎではありませんか…？

？｢あ、あのぅ…｣

気まづくなり声をかけるとあかりさんはハッとした顔で再び謝ったのですが傍らにいた彼らからの目線が痛いです…

『あ！そういえば自己紹介がまだでしたよね？私は夢ノ咲学院三年の久遠あかりです！隣にいるのが私の幼馴染の鬼龍紅郎と斎宮宗ですﾆｺｯ』

赤髪が鬼龍紅郎さんで桃色の髪が斎宮宗さん…ですか

？｢俺は玲明学園三年の風早巽と申します、以後お見知りおきをﾌﾌｯ｣

『え！？三年って私と同い歳だったんですか！？てっきり歳上なのかと思ってました…って同い歳なら敬語じゃなくてもいっかﾌﾌｯ』

風｢えぇ構いませんよ、俺の話し方は癖みたいなものなのでお気になさらず｣

『うんわかっ｢お互いの事も知れたのだからもういいだろう｣っちょ宗！』

斎宮さんはあかりさんの手を握り足早にこの場を去ろうとしているみたいです。

『じゃあね、たつ君！今日はありがと！ﾆｺｯ』

斎｢…｣ｷﾞﾛｯ

そんなに睨まなくてもいいと思うのですが…

風｢おや？貴方は戻らないのですか？｣

未だに戻らない鬼龍さんに声をかけると斎宮さん同様に俺の事を睨みつけたのです、丁度いい機会なので先程の口付けの件を聞きましょう

風｢あなた方と彼女はどのような関係なのですか？幼馴染にしては先程の行動、些かやり過ぎだと思いますが？｣

鬼｢俺達の中じゃあれが普通だ。風早って言ったか？今回の件は礼を言うがこれ以上あかりに深入りすんな。あいつは俺らの命より大事な女なんだよ、もしあかりに手ぇ出そうって思ってんなら…殺すぞ｣ｷﾞﾛｯ

風｢っ…｣

鬼龍さんの睨みは先程とは比べ物にならないほど冷たく心臓を握られているような感覚に陥りました…これ程までにあかりさん執着している様は常軌を逸しています…。

風｢どうしてそこまでして彼女を…｣

鬼｢それをてめぇに言う必要はねぇだろ…俺が言ったこと忘れんなよ｣

そう言い残し彼はあかりさんの元へ帰って行きました…

side end