幼馴染に愛されすぎた歌姫 2 (ページ21)

今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:64,344 hit

65話ページ21

卒業まで残り三ヶ月、私はまだ進路を決めきれずにいた

『ﾊｧ…どうしよ』

何故こんなに悩んでいるのかって？それはね…

～遡ること数日前～

それは宗との情事を終えゆったりしていた時のこと…

『…え、宗フランスに行っちゃうの…？』

斎｢あぁ…更なる芸術の高みへ登るためには芸術の都であるパリがうってつけだからね｣

『そう…なんだ…遠くに行っちゃうんだねっ…』

宗が決めたのなら応援しなきゃいけないのに、頑張れって言いたいのにっ…代わりに出たのは涙だった

斎｢っ…あかり｣ｷﾞｭｯ

『ごめ…んねっ…応援したいんだけど…ﾋｯｸ…ﾋｯｸ…離れたくないよぉ…うぅっ…ﾋｯｸ…』

斎｢僕の気持ちとしては一緒にあかりも着いてきてほしい…一秒たりとも君と離れるのは辛いんだ。…しかしそれはりゅーくんも同じ気持ちだろう…君は優しいから僕達のうちどちらかを選ぶ事は出来ない。まぁそんな所にも惚れたのだがね｣

『宗…』

斎｢…とは言っても僕は強欲な人間だからね｣

ﾄﾞｻｯ

『っ！』

再び私の上に跨った宗は妖艶な笑みを浮かべ私を見下ろした

斎｢最愛の君を手放す気など毛頭ないのだよ？あかり、君は永遠に僕のものだよ｣ﾆﾔｯ

『っ～/////』

斎｢さぁ再びあかりの身体に僕を刻みこもうね｣ﾁｭｯ

『ん…ばかぁ/////』

～回想終了～

『あ～もうどうしよ』

天｢何がだい？｣

『うわっ！…ってなんだ英智か脅かさないでよ～』

天｢脅かしたつもりはないよ、僕は何回も呼んだんだ君が気づかなかっただけだろ？それで何に悩んでいるんだい？僕でよければ相談にのってあげるよﾆｺｯ｣

『ﾊｧ…私がこんなに悩んでいる時点で大方予想がつくでしょ？』

天｢あぁ鬼龍くんと斎宮くんか、確か斎宮くんはフランスに行くと言っていたね｣

『そうだよ、それでね宗に一緒に来てくれって言われたんだ…でもそれだと紅郎と離れることになる…でも私は紅郎とも離れたくない…こんな私ってわがまま…かな？』

天｢そう…かもしれないね。ねぇ彼らの事を抜きにしてさあかりはこれからどうしていきたい？その答えによっては僕も出来る限り君の願いに応えてあげたいんだ｣

英智の目は本気で嘘は感じられなかった…そういえばなんか大掛かりなことを進めてるってハスミンから聞いたけどこの事と関係あるのかな？

『二人を抜きにして…か。そうね…twilight(私達)の歌を世界中に届けてみんなを笑顔にしたいな。パパやママみたいに人々に感動や喜びを与えられるような…そんなアイドルにﾍﾍｯ/////』